『田中優子レポートNO.5』 2004年3月

教育についてのアンケート調査の結果

アンケートへの回答127名(複数回答あり)

 

アンケート項目の結果   各項目へのご意見   自由意見&メッセージ

 

 

  1. 現在の公教育への不満及び不安の一番は何ですか?

 
    ・ 教員の質                 95名  (74.8%)
    ・ 教育施設                 3名  (2.4%) 
    ・ いじめや不登校の問題       31名  (24.4%)
    ・ 週五日制               25名  (19.7%)
    ・ 学力低下の問題           55名  (43.3%)
    ・ 給食                    4名   (3.1%) 

    ・ その他                 24名 (18.9%)

 

    ・ 公教育にはおおむね満足している  1名 (0.8%)  
    ・ 無印                    4名  (3.1%)  

 
  2. 学力指導についての不満及び不安はありますか?

    ・ ある           79名 (62.2%)
    ・ ない            6名   (4.7%)
    ・ どちらと言えない    34名  (26.8%)

    ・ 無印            6名  (4.7%)
    ・ 意見のみ         1名   (0.8%)


 
  3. 学校の安全性の問題について
    あなたが不安に感じることはどんなことですか?

    ・通学路の交通安全の問題         37名 (29.1%)
    ・学校内でのセクハラの問題        22名 (17.3%)
    ・登下校時の変質者等安全性の問題   67名 (52.8%)
    ・教師の体罰の問題             11名  (8.7%)

    ・その他                    27名 (21.3%)
    ・不安はない                   2名  (1.6%)
    ・無印                      12名  (9.4%)

 

 

 教育についてのアンケート調査
    (各項目へのご意見)
  


1. 現在の公教育への不満及び不安の一番は何ですか?

・ 教員の質
資質的に向かない人間がなっている。
  
・ 週五日制 
子供のゆとりと言うより、先生が休みたいのではないかと思う。
ゆとり教育と言われているが、本当の意味でのゆとりがない。
学芸会や運動会の練習など机の上では学べない時間が、どこの学校でも大幅に短縮されている。ひとつのものをクラス・学校で作り上げてゆく時間、その達成感を感じることは、子供にとって大切なゆとり教育のように思う。
 
・ その他 
「心のノート」の導入
日の丸・君が代の強制など国家主義が強まり、自由がなくなっている教育政策  3名
国語教育の強化、日本語の乱れを正す必要あり
不確定な未来において、自分の力で生き抜いていける体力・意思・知恵を育む視点が欠けている
都教育委員会の教員に対するしめつけ。
父兄の質
学校での児童の安全
はずれの先生に当たる恐怖感
マナーを守る。小さいときから教えないとだめ。
世田谷区の歴史の勉強
各学校にカウンセリング専門の先生を置くべき。
小2で6時限は長い。3・4年生も6時限が多い。授業以外の内容で拘束時間が長い。
文部科学省が内容を削減したり・復活したり、何を考えているのかわからない。現場の先生や子供を混乱させるだけ。自分たちの子供は私立に通わせているのではと思いたくなる。
家庭のしつけ。
給食要員・用務員・緑のおばさんなど高給すぎる。
教職員の会議を半減し、授業に注力せよ。
 
 

2. 学力指導についての不満及び不安はありますか?

・ ある 
現在、小規模校で各学年ひとクラス・25〜30名ぐらいがちょうど目が行き届き良いと思うのですが、40人でひとクラスはキツイです。(40名でひとクラスというのがよくわからない。)
教職員の仕事内容を徹底的に見直し改善せよ。 
 
・ どちらとも言えない 
「学力指導」は始めて目にした言葉です。学習指導では?認識不足かも?
未就学なので 
指導者の差は歴然としている。
現場を預かる先生方の問題にしたくない。現場の先生方はとにかく忙しすぎる。家庭教育の分野まで学校に持ち込まれていることは問題。
答えにくい。一律な学力アップに関して言えば不満はあると答えるかもしれないが、学力アップに走るあまりに子供たち一人一人の多様性を育む余裕がなくなるようでは将来に対する不安が高まる。「多様性」を認め、確保することが子供たちが生き生きと輝き、その結果としてこれからの社会を活力あるものにすると思う。 
 

 
3. 学校の安全性の問題についてあなたが不安に感じることはどんなことですか?

・ 教師の体罰の問題 
今の教師は体罰の仕方が分からないのではないか? 

・ その他
生徒間での犯罪行為
住民が小学生に暖かい目で接する必要あり
地域で学校全体の安全を守っていく組織づくり
地域全体で保護する施策が必要
地域が学校に対して常に暖かい目をかけているところは安全性が比較的高い。「学校の安全性の確保のためには、何よりもガードマンの導入を進めるべき」というイメージが主流になり、地域と学校が連携していこうという意識が薄れることに不安。
公平な成績(内申書)。特に中学3年生。
教員が自主性を持って指導し難い環境にあること
不審者の構内への侵入 5名
元来の日本語(敬語・普通の言葉)を話す。最近は中高年の方々も変な日本語を話す人が多い。言葉の乱れは心の乱れでいじめ問題にもなりうるので、きれいな日本語を話す事は一人一人が自分自身気をつけるように注意する家庭教育・学校教育が大切。
こんなに税金を納めているのに教育費がどんどん削られるのは許せない!
悪いものは悪いと言える教育。
全ての道路が通学路だったのが世田谷区の特徴ではないでしょうか。
いじめが起きたときの対応。
上記4項目は当然の事ながら、公平・平等性といいますか、それぞれの個性の尊重について安心できるかどうか?
運動不足と対策(放課後校庭開放などは)歴史を正しく学ぶことは必須である。
教員が弱すぎるのが問題。
以前、子供の通っていたM小で、子供同士の軽いトラブルから、一人の子供が首を痛め、入院し、1年後の今でも通院している事件がありました。この時の担任の先生の対応は今一つで、被害者・加害者の両親とも気まずい思いをしています。こうした事件の折、担任でなく別の第三者が間に立てばいいのに‥‥そうした仕事をしてくれるところがあればと思います。
教師と父母の注意力を持続させる方法の検討をせよ。
交通の安全確保のために罰則の強化と取り締まり方法の研究注力を実施せよ。
人間として生きる基本の教育が、家庭からも学校からも抜けていることがすべての不安につながる。大人も子供も自分しか見えていない。他を思いやる心に欠けている。
最近の教育議論には哲学がなさ過ぎます。現在議論されている教育問題こそ「問題」だと思えるくらいです。あまりに安易に教育が議論され、実際に教育に携わる教師の声がほとんど聞こえてこないのが問題です。
  


4. その他

私の娘は日本の教育は一切うけていませんでした。でも日本に生きています。たくましく・しなやかに!

 

 

 

教育についてのアンケート調査
   (自由欄)ご意見&メッセージ   
 

 

市町村の教育現場をよりよく把握するには人事権は各市や支部に移管すべき。また試験問題に関しては、各教科の統一性の年鑑カリキュラムの見直しが必要。

学校の出入り口にはガードマンを配置すべき。

先生に対する、子供・父母からの評価、結果によっては退職させる。どの学校へ行ってもダメな先生がいるのに学担などにより、クラスを持てないのも悲しい。

中学校の期末問題を解析したという内容が興味深かった。絶対評価が始まって2年経つのに、評価のあり方や客観性が、まだどこも途上。それに対する研修や、区・市・県・都(市町村)での現場での情報収集が不十分。私の住む長岡市では、進路にからみ評価の調整や研修会を持っている。現場のニーズに応える形ではじまった苦肉の策でもあるが、何らかの形で積極的に取り組んだ学校や市町村が生き残っていく社会になると思える。「スクール・アカウンタビリティー」を区で立ち上げるなど、学校に意識改革をさせるのもいいかもしれない。

小中学校で文化委員になると、何か企画して、区からもらえる予算内で講演会など開催するようになっているが、本当に必要なのか?大きい催しを一度やりたいと思っても一度ではダメなのはなぜか?

区立小中学校の教職員には、どんなに頑張っている人でも最後のところで役所の職員だなあ‥‥という感が親たちとの壁を作ってしまう。PTA 活動ひとつにとっても働く女性が多い中、役員決めは大変!けれど、土日及び夜間の役員会は教職員の労働時間外なので認められない。「地域と親たちと学校と子どもたちで作り上げる教育」とうたっているわりには、職員には柔軟性がない。親の意見を学校で封じる圧力を感じる。

娘が来年から小学校。仕事を持つ母として学童(BOP)・日々の生活など不安が一杯。

支えるべき立場の教師、母親自身の教養の低下、理念の低さを反省すべき。

学校教育を効率よく発揮させるための原点は家庭教育。家庭教育をしっかりやることで教員の負担をよ良い方向に振り替えることが出来るし、子どもの自立心と学習の方法の応用の力を育てることができる。

「ゆとり教育」と言っていたが実質、子どもも教師も五日間の中でキュウキュウ状態。行事は減らず教員数は減り、授業科目は増え‥‥。もう一度、教育の基本を見直した方が良いのでは?

日の丸・君が代については一部の教職員の反対により、純粋な子どもたちが一番大事な成長期に混迷している。これでは世界中で一番国旗を愛さない国民になる。

子どもも大人も、女性も男性もひとりひとり大切にされる教育を。「日の丸」「君が代」に象徴される教育の中身への行政の介入は絶対許せない。すべてはそこから始まり。締め付けられている教員に自由な明るい教育ができないのは当たり前。教育基本法を守って!

子どもの教育は大切。それ以上に父母に対する指導を学校を通して行なうことが大切。そのシステム作りをすすめてほしい。

昭和14年松沢小卒。そのころは組み分けが男女別・受験組みなど。今の制度では能力のある子どもは「退屈」、能力の少ない子は「分からない」で皆つまらないのでは。

来年小学校入学の娘あり。学制に対する不安。公立・私立の学力差や教育費に対する不安など多し。

君が代問題はしっかりと考えて討議すべき。

「文科省・教育委員会・教職員組合」三位一体の非常識・なまけ。ほとんど修復不可能。

区が人事権を持つことは大切。10数年前の長野県の公立小学校の人事権は学校長にありました。

小学校を早く統廃合してクラスの多い学校にしてほしい。

理科教育が不足。考えること工夫することの習慣が少なすぎる。便利なものを使うことにはなれているが、それに至る学習が足らない。

児童・生徒の学力・体力の低下はあきらか。小2で例にとると体育の時間は2時間。週1回小2の子に水泳を教えていますが、区立中学のソーラーシステムの温水プールの個人利用の開放をもっと積極的に考えてほしい。管理会社に委託したらその利用状況など全く把握していないのでは。管理の仕方など検討すべき。

学校の先生は生徒や父兄に慕われるような人になってほしい。あまりにもサラリーマン化し過ぎて個性のない先生ばかり。

家孫3人が公立小に1.3.6と在籍。あまりの悲惨な現場に驚き嘆き続けてきました。真の教育者はどこへ?

教育の質の向上を望む。

教師の再教育が必要。あまりにもひどい教師が多すぎる。人間が国を作るのです。是非力を入れて教育の問題に取り組んでください。

テレビで都議の提案による入卒式の国歌についての報道を見た。特別に国家体制など反するつもりは全くないが、強制とはいかがなものか?東京都はどうなるのでしょう?

日本語の美しさを、本を読むことを進めてほしい。

子どもを学校に送り出せば、あとは先生にお任せすればいい。悪いことをしたときは鉄拳制裁おおいに結構。親が口を出すなどもってのほか。

公立小の学力低下、学級崩壊が問題になっているよう。家庭(母親)と教師の朗報の問題とは思うが公立小の先生方の師弟のほとんどが私立に入れている現状を考えると、公立小が良くなる筈がない。公立小の先生のこどもを全員公立にというのはいかがなものか?

劣等感を抱いてしまう生徒を増やさないで欲しい。そのためには社会はとても広く、オリジナルなアイディアを持てば、皆自信を持って生きていけることを強調してりしてみては。とにかく、教師の世界観と伝える能力の向上を願う。

教員の質の低下を心配している。「創意工夫」が必要。中国のパワーは凄い。日本の繁栄のため、個人の幸せのために教育が一番大切。

学校の設備ではなく、人(教育)にお金をかけて(充実させて)ほしい。今、教員は長期休暇にも出勤しているが、そういう時は、充電や休養してもらって、その分を新学期が始まった時にもっと授業に反映させてもらいたい。

週五日制で9時から16時まで学校で学習や余暇活動をするべき。熟に行くヒマのないぐらい宿題を出す。

ゆとり教育から一転、発展という。まるで一貫性がない。都が日の丸・君が代を強要するなど現場が息苦しくなってきている。

これからの学校教育は教師と生徒の一方通行だけでなく、区民の色々な方々に学校に来ていただき、子ども達が知りたい職業の話・今の政治・社会の話し・人の生き方・世界に通用するマナーの話しなど‥‥。子ども達がこれから参加する社会をいつも身近に感じられる教育が必要。

学校参観の機会を一般市民にも公開する形はいかかでしょう。実際に学校現場を見る機会があるといい。教員の質も人事権も区に期待すること大。それと教員養成の機械をもっと充実させたい。

新任教員の育成・強化。(学力低下・学校での小さなトラブルの解決・子どもたちの心のケア)

教員の人事権を区に移管し、教師の質を上げようという世田谷区の姿勢はうれしい。

今大学3年生の子が区立中の時、試験問題を見てびっくりしました。理科ですが、まるでクイズの問題のよう。次の子に中学受験させたのは、やはり地元の中学の学力が心配だったから。

歪んだ男女共同参画、性教育を低学年で行なうことに反対。家庭の問題をわざわざ学校で勝手に教育しないでほしい。学校でもっと教えるべきことがあるはず。

世田谷区政ではないかもしれないが、学力低下問題(新課程)。結局その埋め合わせは塾に頼らざるをえず、親の経済力で子どもの学力が左右されてしまう。

私立へと進学が流れ、昔の松中のような権威が失われているようでびっくり。公立に対する不信が高まって情けない。深い議論をすると結局、政治へとつながる問題。「熊本さん」で大場さんの時よりもっと悪くなったという風説が覆されて希望を持った。

「弱いものをいじめない。」「ゴミの分別をちゃんとする。」「ゴミを捨てない出さない努力をする。」「自分の意見を正しく発表する。」など、基本的なことを実地で教育すること。

学校教育‥‥税金不投入・公→私。行政→非行政・民。世田谷区→非行政(特別市)。

学校でしっかり勉強させ(教え込み)、宿題も出し、他の予備校や塾などにいかねばをなくして欲しい。教育者も親も恥を知るべき。

孫はいないが、教育の現状に大変な不安・不気味さを感じている。一番の問題は、卒業式・入学式での日の丸・君が代の強制で、そのニュースを見るたびに戦前の「挙国一致」時代の悪夢を見る思い。

昔で言う、空き地的な遊び場がほしい。今の子どもはしてはいけない事だらけで、しても良いという事は
人の押し付け遊びでつまらない事しかない。子ども達がかわいそう。

理数系の基礎学力を小中学校につけさせる。そのためのエリート教育(特別進級)を行なう。

愛校心・愛国心の強いまともな教育をすすめる教師の養成を望む。教壇を外して生徒と目線をあわせることが平等な教育だと錯覚するのはおかしい。

普遍的な基礎学力を付ける事を望む。その上で是非、個性を伸ばす教育を実践してほしい。

長女の子どもですが私立中学に通っている。公立校では教育の質が心配。教育の人的・物的負担が大きい。私立中学に通っても英語は私が教えています。

公立であっても個性を持って教育してほしい。先生の質も公立と私立では差があるように思うが子どもを学校に任せる親もよくない。子どもは「日本の宝」。大人が襟を正すことが一番。

先生の採用時(試験・面接)の審査を適任者の選択に十分検討してほしい(人格など)。

学校現場をバックアップするシステムがあるといい。外環と環境については、区としてもっと踏み込んだ検証を望む。

その子その子の特技が認められるような教育。いじめなどがあっても解決してゆける教育。娘は給食を楽しみにしているので美味しい給食を期待している。

公民教育の徹底。世界史における日本の役割。創造性。

学校教育の最大かつ基本的課題は教師の資質向上。授業についていけない、××の科目が嫌いというのも一つには授業が分からないからだと思う。区立図書館の一層の充実、図書館活動をもっと活発に。

記憶力旺盛な幼児期に詰め込まないと、母国語すら使えない大人が出来上がり、1945年にアメリカが意図したことが実現する。即ち根本的日本破壊。

教師の質の低下を強く感じる。教育とは人と人との関わり合い。教師の人格教育を何年(2〜3年)おきにしてほしい。

やる気のある先生がつぶされぬよう、生徒が喜んで毎日通える学校になってほしい。行政の透明性を求めます。

区立中学の学力低下は心配。教育改革・資質向上に努力してほしい。区長は中央大の同期。区政が随分変わった。

新任教員の育成・強化。

NHKの「ようこそ先輩」に野村万斉が登場した時、騒いで話を聞かない小学校6年生に一喝しました。「うるさいぞ!人が話しているときは話を聞け!」と。学校でも家庭でもして良いこととしていけないことをきちんと教えるべき。「子どもに嫌われるから叱らない」なんてとんでもない。介護保険「支援」は単発で助けてもらえないので不自由。粗大ゴミを出すなど、助けてほしい。

 

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この他にも、区政全般に関するご意見など多数いただきました。
皆様のご協力に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました!!