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TOPICS

    2004年2月

 

 

2004年2月 「活動日誌」

 

2月28日(土) 海外女性研修者の会「国際交流パーティー」に出席しました

「海外女性研修者の会」とは、「世田谷区の女性たちが国際的な視野をもって幅広く活躍できるように」ということを目的として設けられた、女性区民が対象の海外研修(区から一部助成が出るもの)」を終えた方々が作っている会です。

毎年この時期に「国際交流in世田谷」と名づけて、国際交流パーティーを催して下さっていますが、今回も、各国大使館から大使や書記官などを招き、30カ国以上から大勢のお客様を招待して(会費制ですが)、なごやかな交流会が行なわれました。手作り料理が並んでいましたが、準備が大変だっただろうなぁ、と思います。

   

オープニングアトラクションでは、沖縄の太鼓演奏とフィリピンの方たちによる歌が披露されました

 

 

おりがみコーナーやお茶席もあります

私は、タイに5年半ほど住んでいた経験があり、議員になる前は、タイ語と日本語の教師をしていた関係から、常日頃より、国際国流はとても大切だと感じています。特に身近なアジアの国々との交流、相互理解が必要である、と。

今日は、次の用事もあり、途中で失礼しましたが、このように市民が中心となっての草の根的国際交流が、今後も発展することを願っています。

 

 

2月27日(金) 国分寺崖線の保全を!〜世田谷の緑と水を守るために〜

世田谷区には、野川の近くに「国分寺崖線」という緑と水が豊かな自然環境が残っていますが、昨今の建築行政における規制緩和で、こうした崖線(がけ)を切り開いてマンション建設をすることが可能となり(地下室の扱いで自然破壊が行なわれてしまうのです)、この貴重な「国分寺崖線」をどのように守ればよいのか?懸案となっていました。

 

議会質問などでも複数の会派で取り上げていますが、「国分寺崖線保全条例」を作り、区独自で規制をかけて守るべきである、と思います。こうした議会要望を受けて、区としてもようやく、条例制定を具体的に考える、というところに来ています。

今日、私は、この「国分寺崖線」周辺にある「成城みつ池(湧水と源氏蛍が有名)」と、「成城3丁目ひろば(林野庁跡地)」を視察して来ました。どちらも、区民の方々がボランティアを組織して、自然環境の保全活動をしています。
(詳細については、近々「田中優子のショートエッセイ」のページに載せる予定です)

久しぶりに緑の中を歩き、澄んだ湧き水に触れ、ボランティア活動のお話を伺い、「世田谷はいいところだなぁ」と、嬉しい気持ちになりました。こうした「世田谷ブランド」を高めることは、自治体競争の時代にあって、とても重要な要素だと思います。

 

話は変わりますが、またまた「乳がん検診」について

 
   

今日、日経新聞と朝日新聞で取り上げられていました。  

「乳がんX線検診、40歳から」という、厚生労働省の検討会の結果が伝えられています。これが、世田谷区での政策決定の根拠なのでしょう。

 

今日はもうひとつニュースが!(オウム関連)


世田谷区に関わりのある「オウム真理教(現アーレフ)」(南烏山に活動拠点があり、住民の不安が続いています)の麻原(松本)被告の判決が出ました!「地下鉄・松本サリン事件、坂本弁護士一家殺害」など13事件で計27人を殺害したことの「首謀者」として、有罪認定(死刑判決)が出されました。

世田谷区議会では、「オウム問題・防犯対策特別委員会」が設置されています。今後、どのように世田谷におけるオウム問題を解決していくのか、非常に難しい問題ですが、この特別委員会(私の所属は違う委員会ですが)では、行政、近隣住民の方々と情報交換、意見交換をしながら一緒に取り組んでいます。

このような不安が一切ない、安全安心の街にするために、議会でも頑張らなければ、と改めて思いました。

 

 

2月26日(木) 代表質問原稿の推敲、乳がん検診、予算委員会のための取材、今日もあわただしい一日でした。そして、再び「乳がん検診」のこと。 

今日は、午前中は、代表質問の原稿を会派メンバー全員で、大型スクリーンに映しながら推敲、修正、入力していく、という作業をし、昼食をとる暇もなく、あわてて「乳がん検診(世田谷保健センター)」へ。終了後、すぐにまた役所に戻って、3時近くに昼食を簡単にとり、予算委員会のための行政ヒアリングを2件。担当の課長と2時間以上に渡って議論しました。

 

 

朝、役所に行く前に、梅の花を見に「羽根木公園」に立ち寄りました。ほぼ満開できれいでした。

※2月25日現在、紅梅218本、白梅444本が開花しています。

 

帰宅したのは珍しく夕方の6時半(早い方)で、学年末試験真最中の中学生の息子と話をしながら夕飯の支度。食事の後、必要書類に目を通したり、新聞を読んだり、家事をしたり、と色々やっていると、あっという間に深夜です。

今日、報告したいのは、再び「乳がん検診」のこと。
私は今日、「乳がん検診」を受けたわけですが(例の精密機械である「マンモグラフィー」で。これは議員健診の一貫としてプログラムされているものです)、やはり、半ば強制的に健診のお知らせがある、というのは有難いことだなぁ、と実感したのでした。でなければ、忙しいし、好んでやりたいことではないし、自然と遠ざかってしまいますよね。

この「乳がん検診」については、2月22日(日)の日誌で、「対象者が30歳以上から40歳以上へと見直された」ということをご報告致しました。「自己健診が何よりも大切」ということも。でも、あれから、「やっぱり10歳も対象年齢を引き上げるというのは問題ではないだろうか?」と思い、担当課長に話を聞いたり、詳細なデータを集めたりしています。命に関わる問題ですから、決して施策が後退しないように、対象から外れた人をどう担保していくのか?私からの提案も含め、予算委員会で取り上げよう、と考えているところです。

 

 

2月25日(水) 「予算特別委員会」ってどんなもの?

3月1日(月)から、第1回区議会定例会が始まり、「せたがや政策会議」の代表質問は1日午後1時30分ごろから(おおば議員が担当)、ということは昨日お伝えしたとおりです。この3月議会というのは、「予算特別委員会」が引き続き行なわれるため、丸1ヶ月間かかります。(今年は、1日〜29日まで)

今回、私は、本会議での質問はなく、予算委員会での質問を担当することになっています。会派内での調整がぎりぎりまであるので、まだ誰がどの所管、と確定していませんが、決まり次第、皆様にお知らせいたします。

予算委員会は、5つある「常任委員会」の領域別に行われます。
その他に、「総括質疑」と「補充質疑」がありますが、これは区長が答弁者として出席するもので、すべての領域について質問することができます。その他は、領域担当の助役、部長、課長の出席のみ。財政課長はすべてに出席しています。

本会議での質問(壇上で質問を読みあげ、後からまとめて行政の答弁が行なわれるもの)と違い、予算委員会は「一問一答形式」なので、リズムがとりやすく、盛り上がる時はとても盛り上がる、やり甲斐のある質問です。でも、「ああ、あそこでこう言えばよかったー!」と後悔したり、他の議員の質疑を聴いていて「どうしてそこでもう一度つっこまないのぉ〜!(行政に言われっ放しで引き下がってしまうわけ?)」と言いたくなるような場面もあったりで、それは各議員の反射神経というかセンスというか経験というか・・・に左右されるような気がします。(私も、鋭いやりとりをするには、まだまだ修行が必要だと思いますが)

予算特別委員会の日程(案) ※議会運営委員会で承認されてから正式に決まります

11日(木)「総括質疑」、12日(金)「企画総務」
16日(火)「区民生活」、17日(水)「福祉保健」
18日(木)「都市整備」、22日(月)「文教」
24日(水)「補充質疑」

まず、質問する前に、気になる問題が今どのような状況なのか、自分で資料を集めたり調査したり、行政側に取材(ヒアリング)をかけたりをします。その上で、その問題が、議会質問に適しているかどうか判断し、質問へと構築する(原稿を書く)作業に進みます。

現在、私も、予算書を見ながら、所管の部長や課長にあれこれヒアリングをかけていますが、準備のためのヒアリングが、まるで本番の議会質問のように熱い議論になる、ということがしょっちゅうあります。そういう議論はとても勉強になりますね。

議会質問は、区民の皆様のご意見が質問に結びつく、ということもあります。昨年の予算委員会では、ある区民の方からの1通のメールがきっかけで質問を作成し成果が得られた、ということがありました。(昨年4月9日の朝日新聞家庭欄に「世田谷区議・田中優子の議会の取り組み」として取り上げられています) 

議会質問ができる、というのは、区民の皆様から頂いた信託があってこそ、の議員の特権です。大切に、真摯に取り組まなければいけない、といつも心に命じています。この3月の予算委員会も同じ気持ちでがんばりたいと思います。

 

 

2月24日(火) 第1回区議会定例会 「せたがや政策会議の代表質問」の項目

今日は、第1回定例会での議会質問の項目を予め行政側に通告する「〆切日」でした。我々議員は、『質問通告書』に項目と内容を書いて、提出しなければなりません。(スキャナーがないのでデジカメで撮っています。見づらくてすみません。どんなものかわかりますか?)

 

28年ぶりにトップが交代し、新たな熊本区長体制での初めての本格予算案が提示されていますが、「せたがや政策会議」では、大庭正明議員が、区政の根本を問い、将来展望を踏まえての代表質問を行なう予定です。

私たちの会派では、「縦割り行政を基本とした質問の仕方」(例えば・・・1.財政について、2.教育について、3.環境問題について、4.子育て支援について、5.介護保険について、6.食の安全について、7.道路整備について・・・・のような形式)ではなく、以下のような形での質問を考えています。

 1 新体制、新予算(案)のもと、熊本区政の『流れを変える』を問う  
 2 世田谷区再構築について(23区一体の論理を超えて)       
 3 世田谷区再構築について(施設・組織体制面から)         
 4 「東京を変える」世田谷区のまちづくりについて

3月1日(月)午後1時から区長の召集挨拶があり、「せたがや政策会議」の代表質問は、1時30分ごろから、区役所第2庁舎5階の本会議場です。お時間のある方は、ぜひ傍聴にいらして下さい。

 

 

2月23日(月) 「(財)せたがやトラスト協会」評議員会に出席

この時期、区の外郭団体では、来年度の事業計画と予算案を承認してもらうための評議員会を開きます。先週の金曜日は、「(財)世田谷保健センター」評議員会に、今日は「トラスト協会」の評議員会に出席しました。

「せたがやトラスト協会」は、世田谷の緑を守るため、自然に関わる機会をつくるため、以下のような活動をしています。
 
   トラストウィーク(11月、瀬田4丁目広場にて)
   自然観察会、バードウォッチング
   会報の発行、カレンダー、絵葉書、トラストグッズの作成
   国分寺崖線保全調査
   市民緑地の契約、維持管理、公開
   花のある街づくり、緑化相談、園芸相談
   ボランティア養成
   特別保護区、フラワーランド、成城みつ池緑地、等々の保全


外郭団体には、区の退職者の天下り先ではないか?などの指摘があることも事実ですし、自主財源の確保、という点で、大変問題がある、ということも否めません。

平成16年度予算では、当期収入額2億1300万円
内、寄付金収入(自主財源)は、480万円のみ
2億550万円が、区からの補助金(1億5259万円)や、区からの事業受託収入(5291万円)、なのです。

例えば、昨日(2月22日)の日経新聞の社説には・・・・
公社や三セク(外郭団体のようなもの)についても、行政改革が求められる。長野県の外郭団体の見直し作業をしていた専門員会(委員長・小倉昌男ヤマト福祉財団理事長)は、検討対象の54団体のうち、土地開発公社や住宅供給公社を含む12団体の廃止を提言した。第三者の目を通せば、役割を終え、天下りの場にしかなっていない団体の実態が見えてくるはずだ。
・・・・とありました。

私は、「トラスト協会」がやっていることは、とても大切なことだと思います。が、もう少し、積極的に自主財源を確保する気概が必要だと思います。いつまでも区からの補助金や委託事業だけで存続できる時代ではない、ということを指摘しました。

区内の造園関係の業者を代表している評議員からは、「協力したいと思っても存在(活動)自体が知られていなかったり、どのように参加していいのかわからない、というのが現状。もっと、区民や業者にPRして、協力を求めるべき」という意見が出されました。

当面の課題は、大勢の区民の方々にまだまだ知られていないこと、です。イベントも色々あり、会員も募集中です。興味のある方、ぜひせたがやトラスト協会ホームページ」にアクセスしてみて下さい。(オリジナルグッズもあります!)

 

 

2月22日(日) 乳がん、増えていますが・・・まずは自己検診が大切です!

来年度の事業として政策決定されたことの一つですが、「保健センター」に委託している「乳がん検診」の方法を、平成16年度からは医師による触診ではなく、マンモグラフィー(乳房X線撮影)で実施し、その対象者を30歳以上から、40歳以上に引き上げることになりました。

私は「保健センター」評議員会の評議員を務めていますが、2月20日(金)に行なわれた評議員会でも、これに対する質疑がありました。「10歳も対象年齢を引き上げることは、区民サービスの低下にならないか?」という点です。説明を聴きますと、マンモグラフィーの導入で、精密検査ができるようになったこと(裏を返せば、30歳からやっても触診では効果があまり期待できなかったということでしょうか?)、と、何よりも、乳がん健診は日頃から自分で行なうこと、自分で気にしていることが大切であり、早期発見つながる、ということでした。(なので、機械の導入による健診は40歳以上から、30歳から40歳の間は、自己検診を行なってください、ということのようです)

確かにそうかもしれません。私たちは、自分の身体に対して、もっと自分で責任を持たなければならないのだろうなぁ、と、ちょっと反省しました。健康な時って、それが当たり前のような気がして、感謝もしないし、健康チェックなどもしないで過ごしてしまいますよね。でも、常日頃からの意識とチェックが必要(それは自己責任)なのだろうと、改めて思いました。

女性の皆さん、自己検診、ぜひ日常から意識してやって下さい。また、40歳以上の方は、区の検診の対象となりますので、自己負担1000円で、精密機械による検診が受けられます。(世田谷区保健センターにて。電話03-3410-9101)ぜひ、受診をお勧めします。

 

 

2月21日(土) 韓国で「女性専用選挙区制」の提案が?!女性の政治参画の意味を考える

韓国では、野党『ハンナラ党』が、圏域別に「女性専用選挙区制」を導入することを、党論として確定した、ということが、2月16日に報道されましたが、『新千年民主党(民主党)』と事実上の与党『開かれたウリ党(ウリ党=「わが党」との意)』も、積極的な意向を示している、ということで、波紋を起こしているようです。

国会における女性議員の比率(2003年10月・列国議会同盟の資料より)は、1位中部アフリカのルワンダ(49%)、2位スウェーデン(45%)、3位デンマークとフィンランド(38%)。日本は、(衆院議員の)女性比率7.1%、世界170か国中132位相当で、先進国中で最低。(韓国は5.9%とのこと)

「韓国汎国民政治改革協議会」は・・・・、政治の意思決定の過程で女性らの参加が重要なのは、社会がある一方に偏らず、正しい方向に発展していくためである。とりわけ、国民の生活を規律する大小の法律を作り、行政府の運営を監督する国会は、国民参加の最高峰として、バランスの取れた見解を反映しなければならない。
男性だけの舞台だった政界や国会が、地縁と学閥を軸に固まり、違法な行為まで庇いあう独特な文化を形成してきた。こうした点から、否定的なネットワークの影響を少なく受け、旧習にそれほど染まっていない女性らが、政治に献身するならば、変革に向けた新しい風をもたらすかもしれない。 ・・・と言っています。

ここで述べられていることは、本当にその通り!だと思います。しかし、だからと言って「女性専用選挙区」というのは、ちょっと違うのではないか?と私は思いました。他の方法で、もっと女性が立候補しやすい環境整備だとか、支援などを考えるべきだと思います。

すでに、韓国には制度的に少数者を代表できる比例代表制があり、各政党は、比例代表を女性に半分以上割当てるようになっています。 今回の提案には疑問を感じますが、こういうことが国政政党において議論され、具体的な案を持って出てくる、という点では、日本よりも意識改革が進んでいる、と思いますね。

ちなみに、世田谷区議会は、現在51名、女性議員は13名(女性比率25%)となっています。まだまだ多いとはいえませんが、女性の区議が増えたてきたことで、議会の雰囲気もずいぶん変わってきました。議会質問の内容や政策も、女性の視点で考えられることが多くなってきたと思います。生活に密着した、地に足の着いた政治課題(子育て支援、高齢者介護など福祉全般の問題、ゴミ・リサイクル・環境問題、子どもの虐待防止、教育問題、市民活動の支援、等々)を、これからもしっかり取り組んでいかなければ、と思っています。

 

 

2月19日(木) 「防犯対策勉強会」 講師:日本女子大学教授 宮永賢二先生

今日は、午前中は特別委員会があり(私は、「公共交通対策特別委員会」所属です)、午後は、「オウム問題・防犯対策特別委員会」主催の「防犯対策勉強会」に出席しました。

講師の宮永先生は、元警察庁科学警察研究所環境研究室長、犯罪予防研究室長として活躍されていた方で、『世田谷区スクラム防犯』ガイドブックを監修された先生です。

 
     

            (右)このようなシールをドアに貼っておくだけでも抑制効果があるそうです               

防犯対策は市民が主役となり、地方自治体と警察が三位一体となって行なうもの。防犯カメラやブザーなどの機械に頼りがちだが、機械には限界がある。機会より人間、人づくりをやらなければならない。地域の見守り合いの力、というものが大切である。

イギリスでは、監視カメラに毎年100億円かけているが、その他に、5歳〜18歳の子どもたちを対象とした「安全安心のカリキュラム」を作っている。世田谷区でも「安全安心リーダー養成講座」の設置をしてはどうか。

泥棒はとにかく「人と人が挨拶をしている街」「誰かに声をかけられること」が一番嫌いだと言う。市民が主役となって地域の見守り合いの力をつけることが必要である。・・・・というお話でした。

「見守りは下手をすると監視となってしまわないか?」という質問が出ましたが、「監視は、相手を拘束したり権利を奪いとったりするものだが、見守りは合意のもとで自発的に行なわれるもの」ということでした。

現代社会は、犯罪が複雑化し、警察頼みの防犯では間に合わない時代になってきていると思います。マンションやアパートなどが増えている中で、地域の見守りの力(防犯スクラム)をいかに育てるか、が、今後の課題だと思いました。大変参考になる有意義な勉強会でした。

 

 

2月18日(水) 新年度予算から(4)「児童館子育てひろば事業」 750万円

このところ、連日のように、子どもの虐待事件が報道されていますが、痛ましい虐待を受けた子どもたち(挙句の果てに命を奪われた子どもたち)のことを思うと、言い表しようのない怒りと共にどうしようもない心の痛みに襲われます。

世の中全体が「ストレス社会」と言われる現代社会、大人たちの不健康な精神状態が、弱い立場の子どもたちへ、虐待という形で悪影響を及ぼしています。

子どもの虐待はどうすれば防げるのか?児童相談所や行政の調査権などを強めることも必要ですが、もっと根本的な解決策を講じなければ、いつまでたっても、この児童虐待はなくならないでしょう。社会全体で、大人の側のストレスをなくすような取り組みが必要だと思います。

私は以前から「子育て支援」について、様々な角度から議会質問に取り上げ、政策提案をしてきましたが、「児童館での子育て支援の充実」についても言及してきています。今回の「児童館子育てひろば事業」に新規で予算がついたことは、ひとつの成果だと思います。

この「子育てひろば」自体は、前々からやっているものですが、新たに都からの補助金が2分の1出ることになり、750万円の予算が計上されました。ひとつの児童館につき30万円、たいした額ではありませんが、それでも、子育てに関する専門家(講師)をよんでの講演会や、親子体操の指導、イベントの開催、パンフレット作成、等々、色々なことができると思います。

地域社会の崩壊で、子育てが孤独になっている現代社会。私も経験がありますが、子育てはつらい!と思うことってありますよね。子育て中の不安やストレスをいかに少なくするか?が、現代社会の課題です。それが、子どもの虐待予防にもつながるのです。そういう意味で、地域の児童館の役割は大変大きいものです。子育て中の親たちを支えられるような活動をどんどん進めてほしいと思います。

どんなことをやってほしいか、ぜひ、皆様の声を届けて下さい(私のところでも、区役所や児童館に直接でも)。区民のニーズに応えられる区政の実現は、まず区民の声を届けることから始まります。

 

 

2月17日(火) 区立中学校の給食を試食しました。が・・・・

 

世田谷区では、小学校は学校に調理室があり、出来立ての給食が食べられますが、中学校は、ほとんどが大きな調理場でまとめて作り、そこから各学校に運ぶ、という「センター方式」となっています。運ぶ間に冷めてしまうため、小学生から中学生になると、「給食がまずい!!」と、多くの子どもたちが訴えるのです。我が家の中学生の息子も同じ状態で、ほとんど食べていない、というので、家でさんざん注意をしていました。

そして今回、文教常任委員会で、中学校の給食を試食する、という機会に恵まれ、実際に食べて来ました。

今日のメニューは、「えびピラフ、牛乳、ポテトスープ、コーンサラダ、くだもの(みかん)」でした。

区立山崎中学校の給食は、太子堂調理場で、10校(105クラス、3500食)分が一度に作られ、運ばれて来ます。

たまたま、なのかもしれませんが、今日のメニューの色合いは、見た目に「おいしそう!」と食欲をそそられるものではありませんでした。そして、味は?というと、塩分などが控えめに設定されていて仕方ないのかもしれませんが、全体的に「う〜ん、ちょっと・・・・」。

だしは鶏がらでとり、化学調味料は使わず、素材の味をいかして作られています。・・・なのに、今ひとつ味が引き立たない。家で子どもに、「給食、ちゃんと食べなさい!世界には食べるものがなくて飢えで死んでしまう子どもたちがたくさんいるというのに、ほとんど手をつけないなんて贅沢!」と、怒っていた私ですが、ちょっと子どもの気持ちがわかったような・・・・。

給食の調理業務については、民間委託する時に反対運動が繰り広げられ大変な騒ぎでしたが、民間委託の結果、栄養士さんたちの話では、「指導しやすく、やりやすくなった」ということですし、パートで人を増やせる分、リクエスト給食などが取り入れられ、以前より子どもたちの評判がいい、と聞いています。(あの反対署名運動は何だったのでしょう?!)

でも、どうせ同じ素材を使うのなら、味付けにもう少しめりはりをつけられないものだろうか?・・・と思ってしまいました。「食べられないわけ、わかった?」と息子に言われ、思わず「う〜ん、そうだねぇ・・・」と答えてしまいました。もちろん「だからと言って、出されたものは食べる努力をしなければダメなんだからね!!」と言っておきましたが・・・・。

「食育」の必要性が叫ばれている今の時代、「素材の味が引き立つような味付け」「見た目のおいしさを楽しむこと」も大事ではないかなぁ・・・と感じたのは私だけではなかったようです・・・・。

 

 

2月17日(火) 議会内会派「せたがや政策会議」の魅力

「会派」という言葉はあまり耳慣れないものだと思いますが、詳細はこちらをご覧下さい。

昨春の統一地方選以後、私は「せたがや政策会議」という会派を結成し、現在全員が無所属、という立場の4人で議会活動をしています。世田谷区議会の交渉会派は、「自民党(16名)」「公明党(11名)」「民主党(6名)」「生活者ネットワーク(5名)」「せたがや政策会議(4名)」「共産党(3名)」、で、「せたがや政策会議」を除いて、すべてが同じ政党・政治団体に所属している議員の集まりです

つまり、「せたがや政策会議」のメンバーは、“最初から同じ政党や政治団体に所属している議員”ではないので、考え方や価値観、政治活動の方法、専門分野、こだわり、等々、実に様々で、統一性がありません。

例えば、一つの請願に対しても、意見が分かれたりすることがしょっちゅうあり、4人が全員でお互いの意見を出し合い、徹底した議論を交わし、最終的に納得が行く接点を見つける、という手法で結論を出す、というやり方で議会活動を行なっています。

昨日も、朝8時に議員控室集合で、「請願の審査」について会派ミーティングを持ち、その後、各自の仕事を済ませた上で、夜もまた緊急案件が生じたため、深夜まで話し合いを行ないました。いつも、会派での話し合い、議論は、真剣勝負!という感じで、本当に大変です。解決困難な課題にもしょっちゅう遭遇します。でも、こうして、お互いに本当の意見が出し合える、徹底的に議論ができる、という会派メンバーに恵まれたことに、私は昨日(正確には今日深夜)、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。議論をするたびに、メンバーへの信頼が一段と深まって行くのを実感します。それは私にとって、何にも変え難い、「せたがや政策会議」という会派のもつ魅力だと思います。

議会の中では他会派とも連携し、協力し合って、また、4人それぞれの個性、得意分野、専門分野、こだわり、を生かして、会派としての政策立案能力を高めて行きたい(会派の名前に負けないように!)と、思います。

 

 

2月16日(月) 新年度予算から(3)「観光振興」 539万円

世田谷区にはたくさんの名所があり、街並み、お店、レストラン、等々も、世田谷ブランドとしてお勧めできるものが多いと思います。今、国を挙げての新たな観光都市の発信を!という政策が打ち出されていますが、世田谷発信で街紹介ができるような観光振興を進めて行くべきである、ということは、昨年9月議会での「せたがや政策会議」の代表質問でも、私、田中優子が取り上げています。

今回、新たに計上されている「観光振興」のための539万円、というお金は、どのくらいのものでしょうか?平成16年度の世田谷区の一般会計予算額は約2290億円特別会計(国民健康保険、老人保健医療、介護保険、中学校給食費)を入れると総額約3790億円の予算となっています。

そういう金額を耳にしていると、「たった539万円」のように感じますが、私たちの日々の生活から考えたら500万円という金額はとても大きなものですよね。担当所管の職員の方々には、それを十分感じて頂き、「観光振興のための庁内横断プロジェクトチームの発足」や「観光月間」の展開、等々、有意義な施策を進めてほしいと思います。

わたしたちの世田谷という街が、広く大勢の人に知られ、楽しんでもらえる街となり、世田谷区の産業振興の発展にも役立つことを期待したいです。

 

 

2月15日(日) 健診の第二弾は「体力測定」、今年も参考になりました

12日(木)に、第二次議員健診があり、体力測定を行なってきました。第一次健診のことは2月3日にご報告した通り(左目の視力は落ちていたものの、さほど変化はなかった)ですが、今回は、運動能力の測定の他に、健診の前に細かく調査書に記入した生活形態や心理状況のデータ、等々、を元にした、総合判断が出される健診です。

「心理状況を調査するデータ」というのは、300近い質問に前もって答えておいて、その人の性格や行動(思考)パターンや愁訴のレベルを測る、というものです。自分自身のものだけでなく他の人の結果を教えてもらったりすると、結構当っている!ので、感心してしまいます。

今年の結果、私は、昨年は「少し問題あり(曇りマーク)」だった「愁訴」レベルが、「問題なし(晴れマーク)」となっていたので、よかったー!と素直に感じました(これって、仕事柄、選挙のあるなしと関係するんでしょうね)。「生活リズム」は、昨年同様「問題あり(雨マーク)、不規則」、「運動不足」と出ていて、「そうだろうなぁ・・・」と納得。(前回も今回も「競って頑張りすぎ」という評価が下されていました。体育会系の人間は“競ってしまう”習性があるのでしょうか。誰と、というよりも、自分との戦い、という感じですが)

「運動能力」は、全体的に昨年の記録を維持。上体反らし(うつ伏せで背中を反らしてあごを何cm上げられるか)は、昨年よりも5cmアップの63cm敏捷性(全身反応時間)も前年よりよい結果が出ました。

「数値で表せるものって、わかりやすくて参考になるものだなぁー」と、改めて感じました。「行政評価」も様々な観点から数値で表すように改善されてきましたし(議会質問の成果だと思います!「区立小中学校での数値目標」も、当初反対の声が強かったですが、最近ではうまく使いこなしている学校が増えてきたのではないかと思います。そういう意味で、「数値」は大切なツールだと思います。

今年の健診の結果を踏まえ、「心の健康(心理面)」はこのままを維持できるように。そして「生活リズム」は、もう少し改善して、あまり頑張り過ぎないように、健康に留意して過ごせるようにしなければ、と思いました。

 

 

2月14日(土) バレンタイン・デー、あちこちで悩みが?

昨日の朝日新聞「家庭欄」に「うれし恥ずかし・・・ちょっと悩まし 園児とママのバレンタイン」という記事が出ていました。

幼稚園では、母親たちが大掛かりでバレンタインに取り組んでいるところがあるようですが、一方で、チョコレートを誰からももらえない男の子が泣いて困ったことがあるから「禁止」とした園があったり、対応は様々。平等にするために女の子のお母さんは男の子全員分のチョコレートを用意しましょう!と申し合わせをする、という例も出ていました。逆に、女の子が手作りチョコを2粒ずつ配り、男の子の親はお返しに困った、という例も。

ネットで900人に尋ねた調査(ライフメディア)によると、「ほほえましく思う」という肯定派が6割(賛成派63%、反対派37%)ということですが、男の子の母親は「チョコをもらわないと気なる」という微妙な親心ものぞく、とあり、いずれにしても悩ましい行事、であることは間違いないようです。

区立中学校の様子はどうか?というと、チョコレート全面的に禁止、としている学校もあれば、学校で食べなければ(プレゼントするために持って来ても)OK、としているところもあるようです。

 

チョコレートには健康によいとされているポリフェノール(活性酸素の働きを抑制する作用があって、ストレスを抑え、動脈硬化やがんを予防すると言われている物質)がたくさん含まれているそうです。

 

 

そもそも、バレンタイン・デーの由来は?というと、チョコレートとは全く関係ないんですよね。

バレンタイン・デーは、英語では「Saint Valentine’s Day」で、つまり、バレンタインというのは、人の名前で、どんな人だったかというと・・・(バレンタイン・デーの由来

日本以外の国では、恋人たちの愛を確認する日、というくらいの位置づけで、男性も女性もお互いに好きな人に薔薇の花とかカード、プレゼントを贈る、という習慣になっているようです。日本では、1958年に東京都内のデパートで開かれた「バレンタイン・セール」で、チョコレート業者が行ったキャンペーンが始まりで、今では「バレンタイン・デーといえばチョコレート」となってしまっていますが、見事に商業ベースに乗せられている気がします。経済効果としては大きいでしょう。

かくいう私も、あれだけちまたに可愛らしいパッケージのおいしそうなチョコレートが並ぶと、(必要なくても?)思わず買ってしまうのですから、商業ベースに乗せられているひとりです。(そうそう、新聞にも出ていましたが、「自分へのプレゼント」としてチョコレートを買う女性が増えている、とか。私の場合は、一応、夫にプレゼントして自分で食べる、という作戦?!)

今日は、とっても幸せだった人、すごく傷ついた人、どうしようかひたすら悩んで終わってしまった人、いろいろな人生があったことでしょう「たかがチョコ、されどチョコ」・・・の一日、ですね。

 

 

2月13日(木) 新年度予算から(2)「24時間安全パトロール」 1億8800万円 

平成15年度にひき続き、世田谷区内全域を対象とした「24時間安全パトロール」の実施に、1億8800万円が予算計上されています。これは『緊急地域雇用創出特別事業』という名前の、国から降りてくる予算を使って行なうものです。「不況で仕事がしたくても探せない、という人のために、各自治体(地域)で、何か仕事を生み出し、雇用を創り出しなさい」ということを目的として、国が出してくれるお金、というものです。

確かに、今、多くの人々の関心事のひとつに、「安全・安心の街づくり」というものがあります。先日参加した「地区懇談会」でも、学校協議会などでも「地域や学校の安全確保をいかに実現するか?子どもたちを危険からどうやって守るか?」ということが出ています。「街中だけでなく、不審者の不法侵入などを防ぐために、専門の警備員を雇って学校周辺をパトロールしてほしい」という声も挙がっているようです。

今回の「24時間安全パトロール予算」以外にも、安全対策の一つの柱として、世田谷区では、4月から、危機管理室に警視庁の専門家(警視)を課長級で迎え入れる、ということが決定しました。これからの時代は、より高度で専門的な知識、経験、というものが、どの分野にも必要となってくる、と私は考えています。つまり、公務員だけでは対応できないことが区政運営の中にはたくさんあるため、積極的に外部頭脳を取り入れることが必要、ということです。助役人事の次は危機管理室への外部人材の登用、ということですが、その専門的な知識、経験に期待したいと思います。

加えて大切なことは、その街に住んでいる私たちが、いかに地域に関心をもって暮らすか、ということではないでしょうか。同じ地域に住む高齢者の方々や子どもたちの顔を知っているだけでも、安全安心の街づくりは進むと思います。区のパトロールがより効果的になるように、私たちも自分の街、地域に関心を持っていきたいですね。

 

 

2月11日(水・祝) 1分の重みとは?再び「中学校の52分授業」について。

中学生を持つ保護者である私のところには、現役の保護者や子どもたちの声がたくさん入ってきます。その中で、この度、世田谷区教育委員会が打ち出した「区立中学校の52分制」については、その趣旨がよく理解されていないなぁ、と感じています。

まず、授業時間が延びることで、子どもたちからは「イヤだなぁ〜」という反応があるのは否めません。授業がおもしろければ、あっという間に延長分の2分など過ぎてしまうと思いますが、退屈な授業、理解できない授業であれば、現行の50分授業だってつらいでしょう。

それより何より、子どもたちから保護者に伝わっているのは、「先生たちは5分以上平気で遅れて来ることがざらにあるんだから、2分延長したって意味がない」というものなのです。すべての先生がそうだということはないと思います。でも、そういう先生がたくさんいる、というのも教育現場の事実、でしょう。

そういった反省なくして、「2分が何だ」「2分を延長して何ができるか」などなどの反対意見が、校長先生を始めとする教育現場から挙がってくる、としたら、私は非常に疑問を感じます。

私が尊敬しているある教育者の方のコメントですが、「50分も2分の積み重ねからできているのであって、 2分を大切にできない教員は50分も大切にできない。2分で何もできないとすれば、3分ではどうなのか?3分で駄目なら ば4分ならどうなのか?4分でもあまりできないのなら5分ならどう なのか?・・・・・・もし5分なら少し何かができるという人がいたら、その5分から2分を差し引いた3分では何もできないが5分ならできる という論理における2分の重要性をどのように論じるのか?2分だけで授業をするとしたら、本当に何もできないと思いますが、 50分に2分プラスされることで、2分が生きてくるのでしょう。」

マスコミなどで仕事をされている方は、1分、2分の重みがよくわかると思います。ニュース番組などは5秒、10秒でも、新たな情報が伝えられるものです。

私たち議員も、「質問時間」というものが限られているため、最後の1分でどれだけのことが言えるか?どれだけの答弁が引き出せるか?と、いつも真剣勝負ですか、1分、2分の重みを身にしみて感じています。

民間だったら、アルバイトでさえ、何分か遅刻したらその分の給料は差し引かれてしまいます。企業に務めている方々が取引先に遅刻して行ったら許されるでしょうか?公務員や学校の先生方には、そういう厳しさが足りない、時間の感覚がない、と言われても仕方のない現状があると思います。

「52分制」は、全国から注目されていて、北海道から沖縄まで、問い合わせが殺到しているそうです。私は、この施策が、教育現場に新たな刺激と意識改革の風を吹き込むべく、世田谷発信で実行されることを望んでいます。まずは、やってみる勇気と決断ができるかどうか、各区立中学校の校長先生の姿勢(「2分延ばしても意味が無い」 と考えるのか、「1分を大切にすれば生徒の学ぶ姿勢 に反映し、それは必ず先生方にも浸透する」と考えるのか?)にかかっていることでしょう。一保護者としても注目したいと思います。

 

 

2月10日(火) 新年度予算から(1)「家庭ごみの夜間収集実験」 3,158万円

平成16年度の予算概要では、新しい施策が様々発表されています。
今回はその1として、「家庭ごみの夜間収集」について取り上げます。

これは「まちの美化保全、カラス対策等の効果を検証するために行なう」ものだそうですが、実験することはよしとしても、夜間収集には余計に税金がかかることもありますし、カラス対策としては、その前に、まず、個人でできることがある!と、私は思うのです。

例えば・・・・・、
◆生ゴミは必ず水を切ること!
生ゴミの約80%が水分だと言われています。水分が多いと袋が破けやすくなるので、カラスにも狙われますし、腐敗しやすく、においも発生し、不衛生です。そもそも、火を消すための“水”に、燃料を入れて焼却する、なんておかしな話ですよね。水切りをするだけで私たちの税金が相当節約できます。

◆中身が見えないように、ゴミ袋の中に新聞紙を入れ、生ゴミ全体を覆い隠す。
 カラスは視覚でよってくる、ということが言われています。中身が見えなければ、それだけカラスに狙われる確立が低くなります。

◆「不燃ごみ」に出すプラスチックの容器類は、はさみで細かく刻んで出す!
 トレーやペットボトルはスーパーなどの店頭回収に出すもの、ですから、不燃ごみの袋には入れないで下さい。その他のプラスチック容器は、お弁当箱とかカップラーメンのような器でかさばるものが多いですよね。中間処理施設で破砕するとはいえ、まるで空気を運ぶのに税金を使っている、という状況です。それらをちょっとはさみで切れば、立体的だった容器が平らに重ねられるように(全くかさばらなく)なります。みなさん!これは是非やってみてください。こんなに少ない量になるんだ〜!と感動ものです。

平成13年度の決算では、可燃、不燃、粗大ごみ」の処理にかかった費用は総額77億円です!(回収量は21万4,960トン。1kgにすると56円かかっています)
80万人の区民が、もし一人一日100gの水分を絞って出せば、毎日80トン(8万kg)の生ゴミが減るのです!8万s×56円× 365日=約16億円にもなります!処理費用には人件費なども含まれているので、このように単純には費用の削減はできませんが、「ゴミの総量が減れば、確実に税金が浮く!」のです。私たちの税金は、もっと必要なところで使いたいですよね。

夜間収集に多大なお金を投じなくても、もっと簡単に「まちの美化保全、カラス対策」は講じられるはず。まず、そこから区民の皆さんに啓発活動をしていくことが重要では?と、私は思います。

ちなみに私は、区が回収するよりも税金が少なくてすむ「集団回収」に、新聞、雑誌、菓子箱や紙類全般、古布などを出しています(毎月40sぐらいになります)。また、家では「ゴミ消しくん」を使って、生ゴミの減量に努めています。

 

 

2月9日(月) 「安全・安心街づくり」をテーマに、各地で「地区懇談会」が開催されています

世田谷区では、1月末から、各地区(出張所単位)で、「地区懇談会」が開催されています。

 


私は、2月6日(金)に、新代田出張所での懇談会の様子を見てまいりました。

『安心して外出できるまちづくり』というテーマで、まず、「防犯ビデオ」を見て、その後、北沢警察署・生活安全課の望月係長から、防犯についての講義がありました。

望月さんのお話では、警察で、アンケート調査を行なったそうです「100人の泥棒に聞きました!」)が、それによると、「ゴミ収集の後がきれいなところ」「人がよく挨拶を交わしている地域」は、泥棒がしにくい、ということだそうです。

世田谷区は空き巣(ピッキング)やひったくりなどの被害が多発している(一時は23区の中で最多という記録も!)と指摘され、区としても「24時間安全・安心パトロール」を実施するなど、新たな取り組みを開始しているところですが、区民の一人ひとりが防犯意識を持つことで、さらに安全なまちづくりへとつながっていくと思います。

すぐにできる留意点としては・・・・
◆ 自転車に乗るときは、「荷物カゴにカバーをつける」か「週刊誌、新聞などをバッグの上に乗せる(かぶせる)」だけでも効果あり
◆ 道を歩く時、バッグは道路側(車道側)には持たない
◆ 玄関ドアの鍵は、ピッキングに強い鍵に変える
◆ 外出時は、玄関だけでなく、ベランダや部屋の窓、浴室の窓などにも鍵をかける
◆「オレオレ詐欺」には十分注意を!必ず、本人かどうか確認できる質問をする

区では、平成16年度の新たな事業に、「学校を拠点とする緊急連絡体制の整備」(区立小学校の保護者、約24,900名を対象として、携帯メールを使って子どもに関わる事件、事故、災害等の情報を流す、というもの。携帯電話を持っていない保護者には、受信専用端末を貸与する。予算1,600万円)を打ち出しています。

子どもたちも、高齢者も、安心して暮らせる街づくりが、緊急課題となっていますが、区として取り組むことの他にも、「今すぐ私たちにできること」がたくさんありそうですね。
ぜひ、皆様も実行していただければと思います。

 

 

2月8日(日) 祖母が亡くなって以来、ひたすら片付け、片付け、の日曜日

(私事ではありますが)昨年11月に私の祖母が91歳で亡くなり、以来、母や妹、叔母と一緒に、祖母の荷物を片付けています。“人が一生かかって使い、抱えてきた荷物の量”というものは、本当にすごいものですね。片付けても片付けても終わらない・・・。廃棄するものも大量に出るので、“ああ、こんなにゴミが・・・”と、心が痛みます。

いつも実家に衣替えに行く(季節毎に洋服を預かってもらっている)私としては、これを機会に、少しは(実家に預かってもらっている)自分の荷物を片付けなくては!と反省し、何年間も手付かずだった荷物の整理をしました。

何と、25年前の大学時代の教科書やノート、20年前の教員時代の『学級通信』(当時担任したクラスでは1年間に125号出しました!情熱があったんだなぁ〜と思います!)や、授業に関する資料やメモ、タイ時代の日本語教師の仕事セット一式、14年前にタイから帰国した時のダンボールがそのまま出てきたり・・・、それはもう驚くばかりの古さの本やノート、資料が大量に出てきました。

その他に卒業アルバム文集昔のアルバム使い切れない食器類など、実家をトランクルーム代わりに使っていた私は、本当に気楽だったなぁ、と思います。事情が変わったため、これから1ヶ月間位で、自分の荷物はすべて、実家から引き上げなければなりません。

この忙しい時にどうやって時間をつくったらいいの?!と、考えただけで憂鬱な気持ちになってきます・・・し、ほとんど廃棄処分するしかなく、“モノを大切に”という気持ちとの葛藤が続いています。

人が亡くなると、まずは、葬儀の問題に直面しますし(火葬場不足の問題葬斎場の問題も、街づくりの重要課題です!)、相続が発生したり、それによる争いごとが起きたり、と、荷物の片付けだけでなく、普段は思いもよらなかったような苦労が生じることがあります。

人が一人亡くなる、ということは本当に大変なことなのだなぁ・・・、と改めて感じています。

それにしても、“荷物”、みなさんは、どのように片付けをしていらっしゃいますか

 

 

2月6日(金) 24日から、下北沢で就職活動ができるようになります!

経済状況が厳しい中、就職難が懸念されている昨今ですが、世田谷区では“身近なところで就職活動ができるように”と、取り組んできた結果、ハローワークの職業紹介専門機関「ワークプラザ」を下北沢(駅近くの北沢タウンホール内)に誘致できるはこびとなりました。                              

                           

これからは、世田谷区内の下北沢で、仕事探しや職業相談が受けられます。


今、若者が就職できない、フリーターばかりが増えている、と社会問題になっていますが、「若者の街」と言われる下北沢ですので、若い人たちもたくさん気軽に訪れ、利用し、仕事探しに役立ててもらえるといいと思います。

また、私の大好きな下北沢という街が、ショッピング音楽グルメの他に、仕事探しの名所、ともなるように期待しています。

 

 

2月5日(木) 「せたがや政策会議」が提案した「100年建築」が導入されることに!


私たちの会派が、昨年の決算特別委員会で提案した「100年建築(スケルトン・イン・フィル)」の手法(2003年10月2日に上島議員が質問)が区立松沢小学校の改築計画で導入されることになりました。

「スケルトン・イン・フィル」とは、「躯体と設備、内装を別々に発注する」というものですが、最近の技術では「躯体は100年以上もつ」ようになってきているそうです。
これまでの建築は老朽化したら建物全部を壊して躯体から作り直す、ということを繰り返してきました。建築廃材も大量に排出されますから、環境問題としても深刻です。


世田谷区でいうと、今ある公共施設の改築・維持には、大まかにざっと計算しても「毎年平均で150億円以上かかる」(決算委員会での宮崎財政課長の答弁:年度間で平準化させた場合の想定で、今後30年間では大体154億円の経費がかかる。154億円という数字はなかなか埋められません。)・・・ということですから、「このままでは今ある数の公共施設の維持は不可能。財政的に破綻をきたす」のです。


今後の公共施設整備には、「スケルトン・イン・フィル」の導入、PFI(民間資本を活用する手法)の導入、等を、会派では提案してきましたが、まず、区立松沢小学校の改築において、この手法をプレゼン(発表・提案)した業者が選出された、ということで、新たな第一歩が踏み出せたと思います。

 

 

2月3日(火) 健康診断(第一次)の結果は・・・?!


毎年この時期に健康診断を受けていますが、第一次健診は、尿検査、血液検査、 X線撮影、身体計測、視力検査、眼底撮影、安静心電図、呼吸機能、をやります。(胃検診もあるのですが、私はパスしています。バリウムがにがてで・・・)


前年の記録がメモに残っているので、比較しやすいのですが、心配された体重の変化(増加)はあまりなくホッとしました。しかし、身長が約1cm縮んでいたのにはがっかり。
肺活量は相変わらず4000cc以上でしたが、水泳の選手時代(はるか20年以上も前ですが)に比べたらかなり下がっています。それでも平均よりはずっと高いようですね。


気になったのは、左目の視力がかなり落ちていたこと。
両目とも1.5だったのが、左目だけ1.0に。同じように使っているつもりなのに、どうしてだろう?パソコンの照明の位置が問題だろうか・・・?と悩んでいます。毎日パソコンに向かっている時間がとても長いので、気をつけなければ、と思います。


どんな仕事も、健康第一。特に議員の仕事は体力勝負、だと思います。
10日後には、第二次健診(主に運動能力を測定するもの)がありますが、毎年比較していくと、とても興味深いです。いかに体力がキープできているか、あるいは落ちていっているか、が、記録の上で顕著に現れます。


ショートエッセイにも書きましたが、先月、夫も子どももインフルエンザに罹って、会社や学校を休んだ、というのに、私は同じ時期、風邪をひくこともなく乗り切ることができました。我ながらすごい!と感心しています。この調子で、健康管理をしっかり続けようと思います。

 

 

2月2日(月) 議員の交通費の返金についての反響と反論


『議員の費用弁償』、1回6000円を見直して毎回5000円は戻すことに、ということを1月31日にご報告致しました。


早速、区民の皆様からの反響があり、共感のメールが届いています。
一方、議会内においては、一部反論が!


この、「交通費の見直し&政務調査費で調整して実質的に公金に戻すことに」ついては、他の会派にも影響を及ぼすかもしれない、という配慮から、また、ただのパフォーマンスではなく、気持ちを形に表すことである、ということを他の議員にも伝えるために、会派政調会長の私は、上島幹事長と共に、各会派に報告と説明にまわり、あくまでも今回の会派決定は“今できること”という意味での暫定措置なので、できれば「議員の交通費」の見直しは、議会改革で取り上げ、議会全体で変えていきたい旨を伝えました。

残念ながら一部から前向きな意見ではなく、反論がありましたが、議員はそれぞれのポリシーを持って、自分の信念に従って行動すればいいのではないか、と私は思います。その上で、議会全体で変える必要のあることには最大限の努力を惜しまず、改革を進めて行くことが大切だと思うのです。

もし、「全体で決まっていないことはやるべきではない」という批判があるとしたら、それはフツウの区民の感覚とは乖離していると思いませんか?私たちの会派としても、これが最終決定ではなく、あくまでも、今できることとしての「暫定措置」と考えています。 今後は、議会全体の合意の下で、「費用弁償」についての改革ができるよう、会派としても努力したいと思います。

 

 

1月31日(土) 議員の交通費、1回6000円。
「せたがや政策会議」のメンバーは、暫定的に毎回5000円分を戻すことにしました。


『議員の費用弁償』をご存知ですか?
私たち議員が報酬の他に、本会議や委員会などに出席する度に出される交通費(1回6000円。昼食代も含まれている、という解釈もあるようですが、あまりはっきりしていません)のことです。


会派の「議員交通費(費用弁償)検討部会」では、この会派が発足する前から4人全員が疑問を抱いていた「議員の交通費(費用弁償)」について、何らかの見直しが必要だ、ということを議論してきました。


前の期(1999年〜2003年)においても、議会制度研究会で、この費用弁償の見直しについて議論されたのですが、反対意見が強く見送られてしまいました。


これまでの経緯はともかく、今のこの社会全体の経済状況からして、また様々な分野で区の財政を見直さなければならない状況を踏まえると、区内の移動に対して、1回6000円の交通費は(仮に昼食代を含めたとしても)高すぎるのではないか?できるだけ実費に近づけるべきではないか?と思います。
ちなみに、他の自治体では、全く支給していないところもありますし、金額を見直している(減額している)ところが出てきています。(23区それぞれの金額はこちら

今、昨春当選した議員で、議会制度改革について新たに検討する制度を立ち上げていますが、ようやく「請願の審査」について話し合いが始まったところです。これも大切な課題で、我が会派の提案が取り上げられて審議に入ろうとしているところですが、次には「議員の交通費」の見直し(民主党が提案している項目です)についても議論し、議会全体の合意ができれば、と願っています。


でも・・・・
制度を変えるには大変な時間がかかりますし、議会の総意として決定できるかどうか、も、今の段階では未知数です。また、議員の寄付行為は禁止されているので、区に返却することはできない(公職選挙法に抵触します)、というところで、ずっと懸案となっていました。


自分たちが主張していることをできるだけ実行したい!何かできないだろうか?という思いから、昨日の「会派検討部会」では、「6000円から実費分として1000円を受け取ることにして、毎回5000円、を『政務調査費』(議員の調査活動のために出されているお金)の決算の時(3月末)に、調整するということをとりあえずやろうではないか、と合意しました

2月1日からスタートします。実費分の考え方としては、会派のメンバーの交通費は260円〜920円まで開きがありますが、“1000円以内である”ということで、昼食代の考え方など様々塩梅をして検討した結果、1回1000円が妥当であろう、という判断をいたしました。あくまでも暫定措置としてのことですので、議会全体で改革できればそれに従う、というのが大原則です。

議会全体で改革、改善できることは進めていき、一方で、一人の政治家としてやれることがあるならすぐに実行していく、ということです。どこかで、誰かが、風穴を開けることで、流れが変わって行く、変えられる、ということがあると思います。このように、私自身が感じている“普通の市民の感覚”で、これからも臨んでいきたいと思います。

2003年の 「活動日誌」

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