TOPICS
5月 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2004年5月 「活動日誌」 5月31日(月) 会派視察で「東深沢スポーツ・文化クラブ」へ 今日の午前中は特別委員会が開催されましたが、この報告は明日にして、午後から会派で視察に行った「東深沢スポーツ・文化クラブ」についてご報告したいと思います。 文部科学省で打ち出している「総合型地域スポーツクラブ」というのをご存知でしょうか?平成12年9月に策定した「スポーツ振興基本計画」の中で、以下の二つを政策目標として掲げています。 1 生涯スポーツ社会の実現 これを実現するための具体的な施策として、平成22年までに、全国の各市町村に少なくともひとつは「総合型地域スポーツクラブ」を育成すること。さらに、各都道府県に少なくともひとつは「広域スポーツセンター」を育成すること。・・・と、いうものです。 世田谷区においては、区立東深沢中学校を拠点とした「総合型地域スポーツクラブ」が誕生して3年目を迎えていますが、運営状況が非常によく、「これぞ、本来目指していたクラブである」と評価されている、ということだそうです。 早速、当地へ視察に出かけ、運営している区民の方々(クラブマネージャーの渋谷直子さんと、副会長の黒木勉さん)、それから東深沢中学校の東谷昭三校長先生にお会いして、お話を伺いました。 (左から、「せたがや政策会議」の大庭正明議員、小泉たま子議員、田中優子、上島よしもり議員)
このクラブのすばらしいところは、行政主導(依存)型ではなく、地域住民のコミュニティーとして「クラブ」がしっかりとその役割を担っていること、「住民自治」が行なわれていること、です。 現在、21のサークルがありますが、スポーツだけでなく、絵画、ギター、書道等、“文化系の集まり”もありますし、障がいを持ったお子さんたちが参加できるプログラムを提供する“福祉的な集まり”も存在しています。 たまたま拠点となっている東深沢中学校は、大規模改築をした学校で、「けやきネット(区の施設利用のための抽選の制度)」がしばらく使われていなかったこと、部活動がそれほど盛んではなかったこと、地域にスポーツや文化のサークル活動がたくさんあったこと、等々の好条件が重なり、「東深沢スポーツ・文化クラブ」が誕生した(できた)、ということです。 地域で、大人から子どもまで、気軽にスポーツや文化活動ができ、知り合いが増え、挨拶を交わすようになる。それが、地域の見守りの力となって、青少年の健全育成にもつながる。福祉的な活動が広がれば、高齢者の居場所づくり、介護予防にもなる。しかも、役所頼みではない、住民自治の街づくり・・・・という、とてもすばらしい取り組みです。 世田谷区では、この春、区立用賀中学校においても、二つ目の「地域スポーツクラブ」である「ようがコミュニティークラブ」が発足していますが、ぜひとも、世田谷区の中学校区、あちこちで広げられたら、と思いました。 これは、今後の“世田谷らしい”、“地域重視の街づくり”の、核となる施策となるでしょう。区長が決断した「地域への郷土愛を育むことが大切。そのために“学校自由選択制”はとらない」とした政策にも合致するのではないか、と思います。有意義な視察ができてよかったです。 お忙しい中、丁寧に説明し対応して下さった事務局の渋谷さん、黒木さん、東谷校長先生、同行して頂いた区役所職員の高山部長、泉谷課長に感謝です。有難うございました。
5月30日(日) 私立和光小学校運動会を視察 昨日に引き続き今日もいい天気で、真夏日のような暑さでした。 公立の学校との違いは、ひと言でいうと、「活気がある!」のです。「先生と子どもたちが一体となって、一丸となって取りくんでいる」「ものすごく盛り上がっている」「保護者もその雰囲気に飲まれて心底一緒に楽しんでいる」というのでしょうか。準備を始めたのは、5月に入ってから、というのですから、1ヶ月もないわけで、朝練とか放課後遅くまで残っての練習とか毎週土曜日の登校とか、そういうものはやっていない、そうです。だとすると、運動会にかけるW意欲”が違うのではないか?と感じました。「これでクラスをまとめるぞー!」「みんなで力を合わせて優勝するぞー!」みたいな。 また、和光の伝統だそうですが、大勢の子どもたちが、自分の組の色に髪を(ヘアスプレーで)染めていて、Jリーグの応援のように、顔にも模様を描いている子もいます。そういうことが自由に認められているので、気分も雰囲気も一層盛り上がる、といった感じです。スプレー等は、学校が用意するのではなく、自分たちで勝手にやっているそうですが、もし、公立の学校だったら・・・「買える子と買えない子がいたらダメ」「平等に、とは言っても、学校で用意するとなったらそんな予算はないからできない」・・・ということになるのかなぁ?と、思いました。 こういうところが、「公」であることの「平等主義」からくる「硬直化」「限界」なのでしょう。私立の特色ある教育を受けさせたい、と願う保護者がいるのも無理はない、ように感じました。 でもでも、公立の学校はまだまだ改善、改革の余地があります。今のままで安住していないで、「地域の公立の学校はとてもいいから、私立受験をする必要はない」と、大勢の保護者に信頼されるような学校づくりを進めていくことが、区教育委員会の責務ではないでしょうか。私も、議会の文教委員会所属の委員として、しっかり意見していきたいと思います。「私立に負けない学校づくり&地域づくり」を目指して、頑張ります!
5月29日(土) 区立松沢小学校の運動会を視察 今日は朝からいい天気で、運動会日和でした。
午後は、東京シンクロクラブ(私が学生時代所属し、選手活動をしていたクラブ。関連記事はこちら)のバザーのため千駄ヶ谷へ。OGが出している「喫茶コーナー」のお手伝い&片づけをしました。 東京シンクロクラブは、会社組織やスポンサーがついているスイミングクラブなどとは違い、任意団体としてシンクロナイズド・スイミングを教え、選手を育てているクラブなので、どこからも経費は出ません。コーチ代、プール使用料、合宿代、交通費、バレエなどのシンクロ以外のレッスン費用、等々、すべて保護者負担で行なっています。練習をすればするほど費用、経費がかかりますから、保護者たちがバザーで収益をあげてクラブに寄付する、ということを20年ぐらい続けています。 だからと言って、コーチたちが儲かっているわけではなく、私が選手を引退してコーチとなった時は、ほとんどボランティアのような感じで、「シンクロが好きだから」「自分もお世話になったから」という精神でやっていました。コーチだけでなく、競技を開催するためには、競技役員や審判員が必要で、みんなボランティア精神で携わっていました(多分、今もそう変わらないのではないか、と思いますが・・・)。 日本でアマチュアの選手活動をするのは、とても大変なことですね。そんな中から、オリンピック選手やコーチ、国際審判員、そして、日本選手団の役員などを出している(詳細はこちらをご覧下さい)「東京シンクロクラブ」はすごいなぁー!と、誇りに思います。今は、シンクロからすっかり足を洗ってしまった(?)私、ですが、陰ながらいつも応援しています。
5月28日(金) 会派ミーティング(委員会報告と議会質問の準備) 6月10日〜18日、世田谷区議会第2回定例会が開催される予定です。 各会派とも、「代表質問」の準備を始めている時期ですが、「せたがや政策会議」も、今日の午後はずっと(夜7時まで)、会派ミーティングで質問準備(政策の詰め、行政からの聞き取り、取材、資料集めなど)をしました。私は、自分の一般質問もあるので、そちらの資料も取り寄せたり、と忙しいです。 ところで、昨日指摘した「教育委員会のホームページ・まなビジョン」(新しい相談窓口がどこにあるのかわからない。担当所管に電話をして説明してもらってようやく探し当てた、という感じ。これでは、せっかくの新たな取り組みも活きないなぁ・・・、と思いました。「new!」とか、「“お知らせ”のわくに入れる」とか、「色を変える」とか、もっと目立つように、区民がすぐわかるようにした方がいいのでは?と担当の方に伝えましたが・・・・)、について、早速、今日、高山博教育政策担当部長から連絡がありました。新設した「学校でのセクシャル・ハラスメントに関すること」の相談窓口について、わかりやすく「新着情報」に載せることにした、ということ(明日から)です。「教育委員会は、素早い対応をする、という姿勢でいきます」と。これは、大変いいこと、ですね。今後の教育委員会に期待したいと思います。
※今日は「お知らせ」のページも更新しました。ご覧になって下さい。
5月27日(木) 「文教常任委員会」の報告 今日は、5つの常任委員会のうち、「企画総務」「区民生活」「文教」の、3つの委員会が開催されました。(明日「福祉保健」「都市整備」委員会) 文教委員会の内容は以下の通りです。 1.報告事項 2.協議事項
・祖師谷小学校と松沢中学校に、知的障がい学級を新設する(対象の児童・生徒増加のため) 1645万4000円 (3)ボランティア活動の参加者の転倒事故の発生について (5)世田谷区の就学前(幼児)教育のあり方および当面の対応について (17)その他、まなビジョン(教育委員会のホームページ)にセクハラ相談窓口(メール)を本日から設置・・・についてですが、今年3月の予算委員会で私は、「“まなビジョン”にメールの受け皿を設置すべきである」と提案しています。その第1歩が実現しました。今後は、「セクハラ相談」のみならず、学校や教育について、広く相談や意見、情報が届くような制度を整えていくべきだと思います。・・・“よかったー!”と思いながら、委員会終了後、早速、教育委員会のホームページ「まなビジョン」をチェックしましたが、その新しい相談窓口がどこにあるのかわからない。担当所管に電話をして説明してもらってようやく探し当てた、という感じ。これでは、せっかくの新たな取り組みも活きないなぁ・・・、と思いました。「new!」とか、「“お知らせ”のわくに入れる」とか、「色を変える」とか、もっと目立つように、区民がすぐわかるようにした方がいいのでは?と担当の方に伝えましたが・・・・。(私だけでなく、他にも「どこにあるのかわからない」と教育委員会に問い合わせがあったそうです。皆さんも、ぜひ、チェックしてみて下さい。すぐに見つかりますか?)
私は、様々な課題がある中で、分野別に専門的に議論する「常任委員会」はとても大切な場所だと思います。ただ、副委員長という立場なので、できるだけ他の委員の方々に発言してもらってから自分が発言するよう努めています。
5月26日(水) (財)世田谷区保健センターの「マシントレーニングコース」お勧めです! 今日は、財団法人「世田谷区保健センター」の評議員会が行なわれ、出席しました。内容は、「平成15年度事業報告・収支決算について(諮問)」と、「平成15年度事業実績について(報告)」です。 事務局からの詳細な説明のあとに質疑が行なわれ、議題は滞りなく承認されて評議員会は終了しました。 その後、“空気圧で動く(体力増強のための)機械”を設置し、「マシントレーニングコース」として区民に新たなプログラムを提供している、という現場(保健センターの2階の部屋ですが)を視察に行きました。
1回1時間20分の利用で600円、予約制で、自分の筋力や体力に合わせて自由に好きなマシンを使うことができる、というプログラムです(ただし、前もって保健センターで健康度測定を受診することが必要です)。血圧測定もできますし、保健センターの指導員からアドバイスも受けられます。機械も色々あって、これはお得!というか、ぜひ、広く区民の皆さんに利用して頂きたい、と思いました。このマシンコースの他にも、いつでも参加できる「健康増進のための各種プログラムが用意されています。介護認定直前、という高齢者の方を対象とした「運動機能向上トレーニング教室」もあります。(ぜひホームページをチェックして見て下さい)
最近の私は、背筋力が衰えてきたせいか“腰にくる(ぎっくり腰になりやすい)”ので、背筋力を高めるマシンは興味津々でした。私も利用したい!毎週通えたらいいのに、と思ったくらいです(時間が許せば、ですが、まず無理、かなぁ・・・)。世田谷区の健康増進プランで謳われている、“ピンピン・コロリ”という合言葉のように、自ら介護予防に務め、年をとっても元気で、長患いをしないで“コロリ”といけたら一番ですね。それには、“適度な運動”がきっと役に立つことでしょう。 (問い合わせ:世田谷区保健センター 3410-9101)
夜は、友人の“中国人ヴァイオリニスト・劉薇(リュウ・ウェイ)さん”のリサイタルへ。〜名器グァルネリ・デル・ジェス「ムンツ」披露コンサート〜ということで、とてもパワーのあるすばらしいヴァイオリンでの演奏を楽しみました。 ※ リュウ・ウェイさん 東京藝術大学大学院修士課程を経て博士課程を修了している。来日以来、日中音楽文化交流の使者としてコンサート活動を重ね、また中国の著名な作曲家「馬思聡」の研究・演奏のスペシャリストとして高い評価を得ています。
5月25日(火) 小田急線(代々木上原駅〜梅丘駅間)事業・工事の住民説明会 今日は午前中、会派で「出張所改革」についてのヒアリング(行政からの説明を聴き、情報をとること)を行ない、午後は「議会運営委員会」を傍聴しました(会派としては大庭幹事長がメンバーで出席していますが、メンバー以外の議員は傍聴できるようになっています)。内容は、6月議会の議案(提出予定のもの)について、次号の『区議会だより』について、インターネットの議会中継のアクセス状況について、等々でした。 その後、控え室に戻り、岡田篤保育課長(昨年度は「すぐやる課」の課長として大活躍だった方)から報告事項をヒアリングし、そこから「世田谷区の福祉のあり方、保育行政のあり方」について、大庭議員と3人で迫真の議論を戦わせ・・・あっという間に夕刻となってしまいました。 “急いで”帰宅して、“急いで”夕飯を作って、子どもと一緒に済ませ、“急いで”下北沢へ。東大原小学校の体育館で、夜7時から行なわれた「小田急線連続立体・複々線化の事業&工事説明会」に出席しました。 東大原小学校体育館での説明会会場の様子 今日わかったことは、この連続立体交差&複々線化事業は、予定では「完成まで10年かかる」ものですが、7年で在来線は地下に潜るので、7年後に踏み切りが解消される、ということです。駅周辺に住んでいる区民の方々にしたら、「下北沢駅はどうなるの?」ということが一番の関心事だと思いますが、それについては、在来線が地下に潜ってから具体的に考えていく、ということでした。 しかし、説明の中で、「下北沢駅イメージ図」がプロジェクターで示されたので(ぶれていますが左の写真を参照して下さい)、「どうして区民が一番関心を持っている資料を配布してくれないのか?」という質問が出ました。私は、議会で「公共交通対策等特別委員会」に所属しているので(委員会のメンバーにはすでにその資料は配られていたので)、その資料を持っていました。議員に出されている資料は公にしてもよいものでしょうし、実際、今日、説明にも使っているのですから、参加している住民にコピーを配布してもいいはずだと私も思いました。 行政側は、一瞬、答えに窮していましたが、最後には、「北沢総合支所に来て頂ければお渡しします」という答弁がなされました。(区民に強く迫られないと実行しない、という印象がぬぐえなかったのは残念でした。できることは気持ちよくやる、という姿勢で臨んでもらいたい、それが区民に素直に伝わるように努力して頂きたい、ですね。せっかく職員の方々も時間を割いて説明会を開いているのですから、できるだけ住民が「来てよかった」と思えるような会であってほしい、ですよね) この事業は、これから長い時間がかかる事業ですし、「街づくり」という大切な要素があり、また、補助54号線(道路)の整備もある、という複雑な計画ですから、色々な問題が生じてくることでしょう。ひとつひとつ丁寧に課題を解決しながら、地元住民の方々としっかり意見交換をしながら、下北沢の良さが失われないように、下北沢がますます魅力ある楽しい街となるように、行政だけでなく、私たち議会も、しっかり見守り、取りくんでいかなければならない、と思いました。
5月24日(月) 「(財)せたがやトラスト協会」評議員会に出席 今日は、新年度となって初めての財団法人世田谷トラスト協会の評議員会が行なわれました。 審議事項 (2)諮問第1号 平成15年度決算について 私は、前回(2月23日)の評議員会のことをこの活動日誌でご報告していますが、今回も問題点として、「自主事業収入が少ないこと(区からの補助金が約1億4300万円。区からの事業受託収入が約4924万円。ですから、総収入約2億3348万円の内の約1億9224万円・・約82%・・が、区のお金、つまり税金に支えられているのです。トラスト協会のグッズ販売など、インターネットでの通販も考えられるのではないか?もう少し創意工夫をして自主財源を増やす努力とやる気を見せてほしい)」「会員数が少ないこと(平成13年度3495人→平成14年度3582人→平成15年度3448人。増えていないどころか減っている。3500人程度では、80万人の区民を抱える自治体としては会員が少なすぎるのではないか。もっと会員数を増やすべくPRを徹底して努力すべき)」と意見しました。 新しく事務局長となった武藤峻(たかし)事務局長からは、「世田谷区は80万人の都市だから、その1%でも8000人。会費は年間1000円なので、例えば会員8000人、会費1000万円を目指す(平成15年度決算では寄付金収入は575万円)などの目標を立てて取りくんで行きたい」との答弁(説明)がありました。 今や、東京都も「緑化相談」から手を引いてしまい、23区でやっているのは世田谷区だけになってしまったということ。世田谷区はそれだけ緑を大切にしている区である、ということは、「世田谷ブランド」を高める上でも有効ですし、がんばって頂きたいと思いますが、財団法人がこれだけ区のお金に頼っていても大丈夫、という時代ではありません(そんな考えでいたらつぶれてしまいます)。本当に、言葉だけでなく、存続を賭けてしっかりした取り組みをしてほしいと思います。(厳しいことを言って、財団の方々には嫌われているかも・・・しれませんが、それが評議員の役目だと認識しています)
5月23日(日) 「捨てることから始める」ということ 朝日新聞に連載されている『杉並校長日記〜ビジネスマンからの転身〜』、私はいつも楽しみに読んでいます。昨日(5月22日)の日記は、「捨てることから始める、役立つ図書館への再生」というタイトルでした。
公立の学校には数千冊から1万冊の蔵書があるが、「本がある」だけで読まれているとは限らない。整理するために、コンビニ点の商品配列を見習うことにした、ということです(コンビニの商品は約3000点で、1年間でその内の7割が入れ替わっているそうですね)。ネットオークションなども活用し、(法的な根拠がないとわかったため)台帳に記入するという無駄な手続きも省き、思い切って整理したことが伺われる記事でした。 「学校という世界には、“捨てること”を奨励するインセンティブ(動機付けるための制度)がない。捨てても誰も褒めてくれないから、たいていは“捨てること”には無関心だ」と、藤原和博校長は語っています。図書館の本を大量に捨てるのに合わせて、3月を「捨て捨てキャンペーン月間」とし、全校を挙げていらないものを廃棄して空き教室の稼働率を向上させた、というのがユニークです。新しい動きを作るには、まず「捨てる」ことから始めなければならない、と。
これは、モノの整理だけに限った話ではないな、と私は感じました。新しいことを始めるには、古い考えや慣習を捨てる(見直す)こと、から始めなければならない、とも置き換えられるのではないか、と。特に、議会という世界には、「これまでは」「前例からすると」という慣習があって、何かにつけてそういう説明をされる場面に遭遇します。これだけ社会が変わっているのに、今の時代に合っていると思う?と、疑問を感じることがたくさんあるのです。 時間が経つと、モノは増える、考えは古くなる、と、色々やっかいなことがありますが、いつも「捨てることから始める」ということを意識して、モノも考えもその時々で整理しながら、生活し、仕事をし、人生を送りたいと思います。(誤解のないように付け加えますと、もちろん、何でも捨てればいい、ということではありません。残すべき伝統や大切なものを精査していこう、ということです)
※やっとスキャナーが使えるようになった!と喜んでいたのですが、何故か調子が悪くて動かない!・・・で、また見にくいですがデジカメ写真がしばらく続きそう・・・です。
5月22日(土) 中村敦夫参議院議員「みどりの会議」全国フォーラム&「昨日の報告」の続き 今日は、中村敦夫参議院議員が代表を務める「みどりの会議」の全国フォーラムが、渋谷公会堂で開催されました。 一時は、自民党と民主党の「二大政党制」、と大騒ぎされた国政選挙でしたが、年金未納問題であっという間に民主党が崩れ、新体制でのスタートがどれほど期待できるものか??国民の信頼は相当落ち込んでしまったのではないかと思います。一方、北朝鮮拉致被害者の家族の帰国、ということで、小泉首相率いる自民党が「今日は元気」ですが、来週は?来月は?・・・・と、いつ、何が原因でまた国民の熱が冷めてしまうかもわかりません。また、「二大政党制」と言われた時でさえ、政策面での大きな違い、というものがよくわからない、というのが、私たち多くの国民の正直な感想ではないでしょうか。 21世紀は環境の時代。環境問題と経済活動は、今後、切っても切り離せないものとなるでしょう。 「みどりの会議」は保守でも革新でもない、もっとその先を行った新たな概念で国政をリードしていくことが期待される政党です。今度の選挙はとても意味の重い選挙です。人々に希望を与えられる選挙にしたい!・・・・・という中村敦夫代表委員の言葉に、一同頷きながら、10名の予定候補者(写真参照)の決意表明を聞きました。 私は、「みどりの会議」に大いに期待しています。
今日はもう一つ、昨日の「意味ありげな報告」の続き、です。 「実は、今日、とっても偶然の、驚きの出会い(あー、こんなことがあるんだー!というような)、がありました。 ・・・と書いたのは、そうです、昨日リンクした「横須賀市議会議員・藤野英明のホームページ」の5月21日の日誌をご覧頂いた方は、もうすっかり詳細がおわかりかと思います。(まだの方はそちらを見て下さい) 藤野議員の日誌の「世田谷区役所視察」の後に、私との出会いについて紹介されています。 藤野議員、何を見間違ったか、「実は、世田谷区役所に到着して玄関を入ったところで、“あ!フジノくんじゃないの!”と、いきなり声をかけられました。若い女性の方でした。」・・・と、私のことを描写しています。今日で45歳になってしまった私が「若い女性?!」というにはあまりに無理がありますが、でも、アリガトウー、藤野クン!と言っておきましょう。 それにしても、藤野議員、若いのに、あんなにしっかりとした意思と熱意と想いを持って仕事をしている姿は立派です。彼のすごさは、ホームページを見ただけでよくわかります。驚きの情報量です!しかも毎日更新!最大時は1日1万、普段は1日平均5800アクセスがあるそうです。昨年は「Yahoo!インターネットマガジン」で、政治家のホームページで世界第3位に選ばれた、というのですから実力者ですね!(第1位はハワード・ディーン元米大統領候補のHP、第2位は安倍晋三自民党幹事長のHPだったとか) これから、ああいう若手の議員がどんどん増えていくと、日本の政治もいい方向に変わるだろうなぁ、と思います。かくいう私も、政治に関わる者として、区政をもっと市民に身近にするために日々頑張っているのですから、藤野クンに負けないように、これからもさらに勉強を重ね、区民の皆様の信託に答えられるよう、努力していきます!藤野議員との出会いは、本当に刺激的、でありました。
5月21日(金) 大盛況!建築家・安藤忠雄氏の講演会 今日は臨時議会の最終日でしたが、先日提出された議案のすべてが賛成多数で可決されました。 その後、3時〜5時、学生たちによる「国分寺崖線を活かした都市づくり〜学生からの提言〜」というイベントが区民会館集会室で開催され、東京農業大学、国士舘大学、昭和女子大学、多摩美術大学、武蔵工業大学から、7つのグループが研究発表(プレゼンテーション)をしました。 ITを駆使しての、大変興味深い発表でした。 斜面を使っての建築のあり方などについて模型が出ていました。 「せたがやのみどりの生命線」国分寺崖線とは・・・
そして、6時30分〜8時30分、「建築家・安藤忠雄氏の講演会〜世田谷からはじまる風景づくり・次へ伝えるまちの風景〜」が、区民会館大ホールにて開催されました。5時から入場整理券が配布されましたが、先着1000人、という数では半分もまかなえない、というくらい場外に人、人、人・・・があふれかえっていました。さすが、建築界での第一人者ですね。 スクリーンを使って建築例を見ながら、安藤氏がこれまで取りくんできた仕事や活動(瀬戸内オリーブ基金をはじめ緑をふやす運動をたくさんされています)について知ることもよかったですが、どのように生きるか?という問いかけが、私の心には響きました。 安藤氏曰く・・・、「生きる力」「ものを考える力」が大事。今の子どもたちは勉強ができても判断力がない。今の日本は教えすぎ。子どもたちが自分で考えない。人間的な体験(体を使っての)と、自分で考えること、が必要。建築においても「間」というものを大切にしているが、コンピューターゲームには「間」がない。「間」をもたせていたらすぐにゲームオーバーとなってしまう。本を読むのであれば、「間」を持ちながら、自分の考えを入れる、という作業ができる。そういうことが大事である・・・、と。(なるほど、と頷くことばかりで、よい話がきけてよかったです)
※ 実は、今日、とっても偶然の、驚きの出会い(あー、こんなことがあるんだー!というような)、がありました。それについてはまた後日、ご報告いたします。早く知りたい方のために、少しだけ予告をすると・・・関連のホームページはこちらです。
5月20日(木) 「基本健康診査のお知らせ」の問題点 5月11日の「活動日誌」で、「乳がん健診」について触れ、最後のところで、「この件で、区民への周知をどのようにしたかについて詳しく調べていたら、思わぬ事実(改善すべきこと)が判明しました。それについては、また後日、ご報告致します。」と、課題を提起しました。今日はその件についてお伝えしたいと思います。 世田谷区における「基本健康診査」は、国民健康保険に加入している40歳以上の方が対象で、毎年、個別に「お知らせ」と「受診票」と「受託医療機関名簿」が郵送されるしくみになっています。その中で何が問題か、というと、(区の担当者に取材して情報を得たところによると)2年間受診しなかった人には、その後ずーっと(つまり一生)、その人には2度と「お知らせ」が届くことはない、というシステムになっている、というのです。 誰でも、2-3年、忙しくて見逃してしまったり、受診を諦め見送ってしまったりするケースはあると思います。でも、また数年後には時間ができたり、意識が変わったり、年齢を重ねて具合が悪くなり、健診を受けよう、という気持ちになったり、と、色々変化が起こる可能性は高いでしょう。 でも、どこかで2年間受診しなかったら、もう一生「お知らせ」はこない(権利がなくなってしまう)、というのでは問題あり!ですよね。 区としても、そのことに気づき、基本健診を勧奨(奨励)する意味でも、40歳以上の対象者には全員に「お知らせ」が届けられるような「新システム」を検討中、ということです。(早く実行に移せるように要請していきたいと思います) ところで、この「基本健診」は、無料で受診できるものですが、実際には、一人当たり2万2000円かかっている、ということをご存知でしょうか?私たちの会派「せたがや政策会議」では、議会質問で、「基本健診にひとり2万円以上もかかっている、ということを知らない区民が多いのではないか?それでは有難みも感じられないはず。貴重な税金を使っているのだから、そういうこともしっかり伝えていくべきである」ということを主張しました。また、(まだ質問にはしていませんが)今後は、いくらかの受益者負担を考えていくべきではないか、という議論も会派ではしています。低所得層で自己負担ができない、という人にはセーフティーネット・・無料ということも・・必要でしょうけれど、それ以外の人たちみんなが、“全額を税金で賄う”ということを続けられる財政状況ではないように思うのです。 いずれにしても、「基本健康診査」のお知らせが届いている方は、「介護予防」や「「医療保険のセーブ」のために毎年受診して頂きたい(受診しなくちゃ損ですよ!)と思います。また、何年間もお知らせが来ていない区民の方がありましたら、区役所に問い合わせてみて下さい。 ※世田谷区役所(電話) 代表 5432-1111 (健康推進課)
5月19日(水) 公開!政務調査費収支報告の修正と返金額の決定 4月13日に提出した「政務調査費の収支報告」ですが、一部入力ミスと分類方法の解釈の違いがあり、修正しました。以下、皆様にご報告致します。(修正済みの最終決定の収支報告書は下の写真の通りです)
議員の交通費(費用弁償)については、今の金額が妥当かどうか、議会全体で見直しができればそれに従うのが筋だと思いますので、暫定措置と考えています。また、交通費を見直す、ということになると、交通費に限らず、政務調査費や議員報酬のあり方とも関連せざるを得ない複雑な問題ですので、十分な議論が必要でしょう。時間がかかることかもしれません。 それにしても、「フツウの市民感覚」からしたら、やはり、区内を移動するのに1回6000円の交通費(一説には食事代も含まれる、とあるようですが、そうであっても)多すぎると思いませんか?(1月31日の日誌の中に情報を載せていますが、23区の中でも一番高いですし、市部ではほとんど出していない、というのが現状です) とはいえ、議員活動にはお金がかかる、ということは事実です。調査、研究、広報広聴活動等、一生懸命やればやるだけ経費がかかります。十分な議論を踏まえ、議員がしっかり議会活動や調査活動などの仕事ができるように、必要な経費を保障し、なおかつ、区民が納得できるような報酬や交通費や政務調査費のあり方を総合的に、早急に、検討すべきだと思います。議会自らが、議論、検討、改革できるようにしていきたいですね。
追伸 今朝の日経新聞に、昨日私がこの日誌で皆様にお伝えした「せたがやeカレッジ」のことが出ていました。新聞記事よりも早く、「田中さんの日誌を見て、せたがやeカレッジに早速申し込みをしました」というメールを区民の方から頂いて、少しはこのホームページの情報も役に立っているのかな、と思い、嬉しかったです。
5月18日(火) 「インターネットで学ぼう〜eカレッジ」が開校します 4月22日の活動日誌でもご報告しましたが、区内4大学と区が協働し、インターネットを使った、24時間いつでも学べる、新しい学習サービス「せたがやeカレッジ」が6月1日、開校になります。 講座内容は、太極拳や食品など健康に関するもの、園芸、応急処置の方法、名城の魅力など(初回のみ利用登録が必要・・無料です・・で、受講料は講座ごとに違います)。興味のある方は、詳細を確認の上お申し込みください。また、開校式にもぜひお出かけください。(なかなか興味深い取り組みだと思います) 開校式 日時: 5月22日(土) 午後2〜4時
5月17日(月) 臨時議会初日 今日から今週の金曜日まで、臨時議会です。議会の内容は、「諸般の報告」と、「議案の審議」です。 「諸般の報告」というのは、例えば、「自動車損傷事故に係る損害賠償額の決定」とか「平成16年度1月分例月出納検査の結果について」などが書面にて報告されます。「議案」というのは、所管の常任委員会に付託される(常任委員会の中で審査される)のですが、今回は、主に「区立駒沢小学校改築工事請負契約」関連のことでした。これは企画総務委員会に付託されます。 この臨時議会を経て、新しいメンバーでの「議会運営委員会」(“議運”と呼ばれているものですが、議会がスムーズに行なわれるように、前もって打ち合わせをしておくもの)が発足します。我が会派では、上島よしもり議員からおおば正明議員(新幹事長)に交代となります。いよいよ、新体制での議会活動が始まる、ということです。
ところで、昨日の新聞に、友人である「冒険スキーヤー・和田好正プロ」の、次なる挑戦の記事が出ていました。 ロシア・カムチャツカ半島の最高峰「クリュチェフ山」(標高4750メートルの活火山)の頂上からの滑降に挑むそうです。 ただでさえ、雪山を登ったり降りたりなんて私には想像がつかないことなのに、そこをスキーで滑って降りてくる、というのですから、本当にすごいことです。冒険スキーについては、「地球を直接感じる」「地球との一体感がたまらない」と表現していました。和田プロは、澄んだ瞳の中にキラキラ輝く光が見えるような、そんな美しい目の持ち主です。何かに打ち込んでいる人の目はとてもきれいなものですね。 和田プロ、頑張れー!!無事の帰国を祈っています!
(写真左は、2年前、北極に挑戦した時の壮行会にて)
5月15日(土)〜16日(日) 福島県川内村へ「田植え体験」に行ってきました このところの数年間、次から次へと食の安全を脅かすような事件が起こり、食べ物の安全性については世の中で大きな話題となっています。私自身、ずっと東京で育ち、田舎もない、という環境で、食卓に並ぶ食べ物がどのようにしてつくられて私たちの元に届いているのか、ということについて、実感を持って感謝する、という気持ちがほとんどない、というのが正直なところです。かろうじて、生活クラブ生協の中で生産者交流の機会があったことが救い、でしょうか。しかし、子どもの世代となったらますますそういう関心は薄れているのではないか、と危惧しています。 そんな中、たまたま機会があって、福島県川内村というところで試行的に「農楽塾」というものを開くので一緒に参加しないか、と友人に誘われたので、これは私自身にとっても子どもにとっても「お米がどのようにできるのか?」を学ぶよい機会ではないか、と思い参加することにしました。(「農楽塾」のホームページを見て頂ければわかりますが、登録制となっています。今からでも参加可能です。興味のある方はぜひどうぞ!) (写真:今回の参加者。後列左から2番目が私。右から2番目のちょっと隠れてしまっているのが息子)
地方では過疎化が進み、産業振興や観光という視点での村興しをどのようにしたらよいか、ということが行政課題でもあるようですが、都会の人たちに川内村を訪れてもらい、自然体験、農業体験をしてもらい、故郷交流が続くようにしたい、という想いから、このプロジェクトを企画したそうです。受け入れの中心となっていらっしゃる秋元美誉(よしたか)さんには、「田植え」を教えて頂き、川内村の遠藤雄幸(ゆうこう)村長、村議会議員の井出茂さんからも詳しいお話が伺えて、私にとっては「田植え体験」のみならず、大変有意義な「行政視察」ともなりました。 (写真右下:農作業全般を教えて下さる秋元美誉さん。秋元さんの手打ちそばは大変美味)
「田植え」当日の日曜日は朝から雨。寒い。私は“冷え性”だから、「田植え」はパスだな、と思っていました(あんなぐちゃぐちゃな泥んこの中に入って一ヶ所ずつ手で植えていくなんて気が遠くなりそう・・・・。そんなこと私にはできない・・・・、風邪を引いたら仕事に響いて大変だし・・・・、と)。 しかし、事の流れで「私はパス」とは言えない状況・・・。とりあえず、雨の中、他の参加者と一緒に田んぼに入りました。冷たいし、”ぬる、ぐちゃ、ずぼっ・・・”っと、あまり気持ちのよい感触ではありません。・・・。でもでも、不思議!巻尺の目盛りに合わせて20cm感覚で苗を植えていく、という作業を繰り返していたら、それはそれでおもしろくなってきて、動いているせいか寒さもさほど気にならなくなり、しばらく進んで後ろを振り返ったら「おおー!すごい!こんなに植えたんだー!」と満足できる光景がそこにあり、結局、最後まで頑張ってやりました。「あー、パスしなくてよかったなぁ」という充実感が味わえました。
(写真左:秋元さんのお宅 右:裏にある「天然記念物に指定されている大杉)
(写真左:秋元家の牧場 右:田んぼに放す合鴨の雛・・・農薬に頼らず、合鴨に虫や雑草を食べさせる農法です)
手で田植えをした後、一度休憩して(秋元さんの奥様である園子さんが、ゴボウ葉という山野草を混ぜてついたお餅に味噌だれをつけて食べる“しみ餅”を焼いて下さってご馳走になりました。とってもおいしかったです!)、その後は「田植え機」に乗っての田植えをしました。これが結構難しいのです。みんな、往路は少し曲がってしまい、復路はだいぶまっすぐにできた、という感じ。
(よーく見ると、微妙に曲がっているのがわかります・・・)
世田谷区は、昭和56年に、群馬県川場村と「区民健康村相互協力に関する協定(縁組協定)」を結び、区民と村民の様々な交流を行っています。「区民健康村」づくりとは、都会で望めなくなった豊な自然の恵みに触れながら、地元の方々と相互に協力して都市と山村の交流を深めていくことを目的とした「第二のふるさと」づくり、です。私はこちらでも、「手作りそばの会」「やま(森林)づくり塾」などに参加したことがありますが、都心の自治体が日頃から、自然体験や故郷交流ができる環境を持つことは大切なことだと考えます。(ただし、会派では、区の外郭団体である“公社のあり方”を“全般的に”チェックしてみる必要があるだろう、との話が出ていますが。・・・健康村事業は、「世田谷川場ふるさと公社」が担っています) 自然に触れたい方、様々な体験をしてみたい方、今回リンクしているホームページの色々、ぜひチェックしてみて下さい。田植えは疲れましたが、楽しかったし、本当にいい体験でした!
追伸:川内村の議会は議員が12名で女性議員はゼロ。「会派」はなく、全員が世田谷区でいうところの「一人会派」のような構成ということです。この人数だったら「全員協議会」が可能なのでそれでいいかもしれませんが、議員が全員男性というのはやはりバランスが悪いような気がしました。また、投票率ですが、90%以上とのこと(世田谷区は約40%です)。世田谷区とは色々な意味で全くちがうなぁ・・・と思いました。
5月14日(金) 昨日、「合同水防演習」を視察しました 世田谷区では、毎年この時期(台風や集中豪雨が発生する前)に、水災による被害の軽減を図るため、消防署と合同で、多摩川河川敷にて水防演習を行なっています。 現在、地球温暖化の影響などで、突発性の集中豪雨や河川の氾濫が頻繁に起こるようになり、水防訓練は欠かせない、という状況となっています。今年も、救命ボートやヘリコプターが出動する本格的な救助演習が行なわれましたが、昨日はその視察に行ってまいりました。(消防署の皆さん、消防団員の皆さん、区役所職員の皆さん、地元ボランティアで参加して下さった皆さん、朝早くから、また、大変な強風の中、お疲れ様でした)
一番手前が宍戸のりお議長、その隣が熊本哲之区長
演習全体の様子
土砂で埋まってしまった家屋と車から人を救助する演習 土嚢をつくる作業
ヘリコプターでの救助演習
救命ボートでの演習
5月13日(木) 世田谷清掃工場建て替えは、川崎重工が落札 今日は、午前中は「合同水防演習」の視察に、午後は、このホームページでもお知らせ致しました「せたがやごみをへらす会」主催の、「世田谷清掃工場建て替えについての勉強会」に行ってまいりました。(「水防演習」については明日、ご報告したいと思います) そこでわかったことですが、「世田谷清掃工場の建て替え工事を請け負う業者の入札(制限付一般競争入札)が、清掃一部事務組合で今月10日に行なわれ、“川崎重工と飛鳥建設と地崎工業で作る建設共同体が落札した”」ということです。
入札日 5月10日 溶融炉のタイプ 流動床タイプのガス化溶融炉 区民の方々にはわかりにくいかと思いますが、この清掃工場建て替えの事業というのは、世田谷区の仕事ではなく、「23区清掃一部事務組合」というところの仕事です。世田谷区にある清掃工場を建て替える、というのに、何か釈然としませんがそういうルールなのです。何しろ平成11年度までは、清掃事業は「東京都の仕事」でした。その後、23区各区に移管する、ということの移行措置で、現在、「清掃一部事務組合」が組織されています。そして、この落札結果についても、正式には、6月25日に行なわれる「23区一部事務組合」の議会で議決されてから決定ということになります。 今日の勉強会は、主に“ガス化溶融炉”に関する問題点や課題、について、環境ジャーナリストの津川敬さんの講演を聴いてから、参加者同士で質疑応答と意見交換会、というものでした。 これで「ガス化溶融炉の導入」が、来月の一部事務組合の議会で議決されれば、本格的な工事に入っていく、ということになるでしょう。私は、このガス化溶融炉については、諸手を上げて賛成する、というものではけっしてありません。今日の勉強会でも指摘されていたような欠点、課題、がたくさんあるのではないか、と思います。しかし、決まったとしたら、安全確保など十分対応できるように取りくまなければばならないだろう、と考えます。そういう制度やシステムをつくり、住民が安心して生活できる環境を整備することこそ、地方自治体の役割ではないか、と。議会としてもしっかりチェック、提案していきます。 世田谷区には、勉強会を主催した「せたがやごみをへらす会」の方々のように、自主的に勉強し、問題提起をする、という、意識の高い市民がいるのだ、ということを改めて感じた次第です。
5月12日(水) 今日の会派早朝ミーティングと視察 (議員野球大会の応援も!) 今日は、久しぶりに議員控室ではなく、外(ファミリーレストラン)で、朝会と称する会派ミーティングを8時から11時まで行ないました。内容は、昨日の「議会運営委員会」での「議会改革(請願、陳情の審査)について」の報告とその議論内容についての検討。上島よしもり議員のホームページ(5月11日)に詳しく報告されていますが、総合評価としては我々の会派が主張してきたことが盛り込まれ、「一歩前進した」というところです。 最終的に決定したことは・・・・・ この他に、6月議会の代表質問についても(先日の続きですが)話し合いました。
会派ミーティング終了後、すぐ近くにある東京農業大学の「食と農の博物館」へ視察に行きました。(活動日誌4月8日参照) 常設展示である「日本の酒器」のコーナーはすばらしかったです。1階にはカフェもあります。私たちはそこで食事したのですが、“自然農法で栽培されたお米で作ったピラフ”などを扱っているのかな、と思ったら、そうではなく、“電子レンジで温めてお皿に移すだけ、で、結構おいしいピラフやパスタ”を、リーゾナブルな料金で提供している、というカフェでした。 目指すところは、バイオテクノロジーを使った食料戦略、とでもいうのでしょうか(あ、これは私の勝手な想像とネーミングです)。化学物質だけでそのものの香りを作る技術も大変進んできています。今後、地球規模での食糧危機が訪れるだろう、と、予測している人もいます。こうしたことに打ち勝つには?!というテーマがあるのかもしれません(あくまでも私の想像ですが)。ただ、私としては、科学(化学)技術を駆使した食べ物よりも、自然農法で作られたものを食べ続けられたらいいな、というのが願いです。
その後、役所に行って情報収集。議会事務局に立ち寄ったら、今日は“議員野球大会”だというので、取材を一時中断して、試合が行なわれているグランドへ、応援のために車を走らせました。 第3ブロック(世田谷区、目黒区、品川区、渋谷区、大田区)の試合結果は、残念ながら世田谷区は第4位、でした(やっぱり、フォアボールで連続押し出しで4点、5点をとられてしまう、というのは避けたいですねー。来年はピッチャーの育成に力を入れて下さい!)。チームの皆様、職員選抜メンバーの皆様、事務局の皆様、応援団の皆様、大変お疲れ様でした。 その後、また役所に戻って、夕方まで取材の続き。一度自宅に戻って子どもの夕飯を作り、夜は、(私用ではありますが)タイ・フード・フェスティバルに来ていたタイの友人親子と一緒に食事(我家の中学生の息子は中間テストの真最中なので、残念ながら不参加)・・・・という、分刻みのバタバタの一日でした。
5月11日(火) 新・乳がん検診、スタートは秋ごろ? 5月7日の朝日新聞に「マンモグラフィー導入拡大・乳がん検診現場混乱〜機器も医師も不足〜」という記事が載っていました。この中には、世田谷区のことが以下のように書かれていました。
「乳がん検診を4月から9月まで休止。4月1日付けの東京都世田谷区の広報紙に、こんなおことわりが掲載された。途端に住民から、視触診だけでもやってもらえないのか、などの問い合わせが相次いだ。 休止を決めたのは、いつでも受診可能な検診にマンモグラフィー(マンモ)は何台必要か、わからなかったからだ。ここ数年、受診者は1万6000人、学会基準を満たすマンモが何台あるのかさえ把握できていない。 さらに、X線撮影されたフィルムを分析する読影医も不足している、区の担当者によると、学会などが認定する読影医は区内に数人しかいないという。 乳がん検診は、旧厚生省の研究班が視触診だけでは効果がないとの見解を示したのを受けて、2000年の指針で50歳以上は原則的にマンモを導入することが明記された。しかし、4年たった今もマンモの導入は全国的に進んでいない。 世田谷区も同様に遅れていた。担当者は、マンモと視触診の併用に積極的ではなかた地元医師会に委託していたこともあり、態勢整備進まなかったと説明する。
私は、今年度の予算が決まる前の、3月の予算委員会の時期に、この「新・乳がん検診」について詳細に調べ、議会質問を組み立てた経緯がありますが(活動日誌の2月22日と、2月26日)、予算が可決され、4月からどのように事業展開されるか、気になっていたところでした。そして、今回の新聞記事。 早速担当者に詳しく聞いてみましたが、やはり、医師の研修(撮影技術と読影技術)が必要なことと、区の外郭団体である財団法人世田谷区保健センターがマンモグラフィーの機器を買うにしてもどのメーカーのものがよいかを選ぶのに(委員会ができていますが)時間がかかること、等が課題として挙げられていました。 制度が変わるとき、というのは、手続きや引継ぎなど、何かと時間がかかることがありますが、できるだけスムーズに移行できるように準備していく必要があると思います。今回の乳がん検診については、国の指針が発表されたのがギリギリだった、ということもあり、現場を持っている地方自治体は対応に追われ、大変な状況にあります。秋(10月から?)には、スタートできるように、今後、しっかりチェックしていきたいと思います。 また、この件で、区民への周知をどのようにしたかについて、詳しく調べていたら、思わぬ事実(改善すべきこと)が判明しました。それについては、また後日、ご報告致します。
5月10日(月) 高齢者対策について考えた一日 今日は午前中、電車に乗って出かける用事があったのですが、家から東松原の駅に向かう約15分の行程の中で、「高齢者介護関係の車」3台と、「移動入浴サービスの車」が、ある家に横付けにされているのに遭遇しました。ああ、高齢者がこれだけ増えているのだなぁ、と改めて実感させられました。 世田谷区の総人口(平成16年4月1日現在)は、約80万人(79万9758人。内、男性38万4034人、女性41万5724人)。 その内、介護保険認定(第一号被保険者)を受けている人は約2万3000人(約17%)です(4月30日時点)。この数は、今後も増えて行くと予想されています。 今、新たな社会問題として、「高齢者虐待」が浮上しています。虐待問題は、子どもだけでなく、高齢者にも(特に介護の場面で)及んできているのです。議会質問でも様々取り上げられてきましたが、世田谷区ではそれを受けて、平成15年度に高齢者虐待への対応を検討し、この度、『高齢者虐待対策検討報告書』がまとめられました。高齢者介護で悩んでいる方、疲れを感じている方、関連の仕事をされている方々に、ぜひ、見て頂きたいと思います。 私たちが目指している「誰もが安心して暮らせる街」ということの条件には、「年をとってもこの街に安心して住み続けられる」ということがあります。ますます進むであろう高齢社会に向けて、その点をしっかり踏まえた対策がとれるよう考えていきたいと思います。また、児童虐待、DV(ドメスティック・バイオレンス=配偶者や恋人による女性、あるいは男性への暴力)、高齢者虐待、等々を極力なくしていけるような取り組みを、他会派とも連携して進めていきたいと考えています。
5月9日(日) タイ・フード・フェスティバルに行ってきました 昨日、今日と、代々木公園で「タイ・フード・フェスティバル」が行なわれました。
(左)タイの乗り物(トゥトゥク)の前で (右)タイ・フード・フェスティバル 入り口(代々木公園)
今年も、私の友人のガイさんがタイのチェンマイから来日し、このフェスティバルに出店したので(彼女のお店は「フード」ではなく「タイ・シルク製品」)、ガイさんに会う目的もあり、元タイ語の生徒さんたちと一緒に、このフェスティバルに行ってきました。
会場内は人、人、人・・・・でした
私がタイに駐在していたのは1984年末〜1990年5月までの5年半ですが、帰国してからすでに14年が経っています。月日が経つのは本当に早い!ですね。タイは、私の第二の故郷、ですが、この経験が私の国際交流の考え方の根幹をなしている、と思います。
雨の原宿(駅近くの歩道橋から明治神宮入り口を眺めた写真。緑が多いと心が落ち着きます)
5月8日(土) 進化する“わたくし的 IT 技術”、世田谷区は遅れています! 4月末に事務所を引きあげたので、事務所に置いてあったパソコンとプリンターを自宅に運び入れ、パソコンテーブルを置いて、IT 関連の機材を設置していく内に、我が家もなかなか、SOHO(スモール・オフィス、ホーム・オフィス)のようになって来ました。連休中、必死に片付けをしていた甲斐があり、少しは仕事がしやすくなってきた感じがします。(でも、まだまだ、ダンボールがたくさん残っていて、今日もその資料整理で一日が終わってしまいました) 事務所から持ってきたプリンターにはスキャナー機能がついています。で、とうとう私も、デジカメだけでなく、“スキャンする”、という技術を、習得することができました。5月5日の新聞記事は、「活動日誌」における、私の“スキャン・デビュー作”です。実は「よくある質問にお答えします」のページの写真をスキャナーで読み取って入れ替えたのが最初なのですが、(これでも)着実に“IT 技術が進化している”って感じです。(驚いたことに、そのことに気づいた方がいらっしゃったんですよ!メールで、“最近の日誌での新聞記事の写真が以前より鮮明になっているようですが、スキャナーで取り込んでいますか?”と) まだまだお見苦しいところ、もっとこうすればいいのに、と皆さんに思われるであろうところ、がたくさんあると思いますが、遅々たる歩みも、やらないよりはマシ、ということで、これからも頑張ります!ぜひ、お知り合いにもこのサイトを見ていただけるよう、お勧め頂けると嬉しいです。 この私ですら、パソコンがなければ、メールが使えなければ、全く仕事にならない、というIT時代となっているのに、区役所の職員が、職場で自由にパソコンを使うことができない、インターネット接続もしていない、メールもできない・・・とは、世田谷区は遅れています(職員の能力の問題ではなく、役所の制度の問題、です)。先の議会における会派の意見開陳(※「せたがや政策会議」の意見開陳は、このリンク先のページの一番下、3月29日(月)のところにあります)でも述べましたが、情報管理教育をしっかりした上で、「職場でのメールの解禁」は急ぐべきでしょう。
5月7日(金) 区立小中学校の施設開放の状況 大型連休も終わってしまい、昨日からまた、通常の仕事人生(?)が始まりました。今日は朝から午後2時過ぎまで会派ミーティング(連休前に行われた常任委員会の報告会、6月議会の質問の打ち合わせ等々)、その後、急いで昼食をとり、3時から面談者あり。気になっていた区政相談の電話もかけて、その合間をぬって各所管へ色々な調査の取材。一度、家に戻って、子どもの夕飯の支度を急いでして、夜、「みどりの会議」 中村敦夫参議院議員の事務所へ、イメージキャラクターである『みどりんちゃん』のパネルを届ける(丸山事務局長に届けた証拠写真。パネルは同じ会派のおおば議員が制作)・・・・と、一日ハードでした。 今日のテーマは「区立小中学校の施設開放の状況」です。 校庭利用については、世田谷区の外郭団体である「スポーツ振興財団」が管理していますが、基本的には、毎月各学校から、一般開放が不可能な日(学校行事、部活動、PTA活動、地域活動、等々により)を聞いて調整し、残りの開放可能な日を、世田谷区独自で行なっている予約システム『けやきネット』に載せる、という運営方法がとられています。 問い合わせのあった○○中学校は、平成15年度の開放率をみると、11.7%と、全校平均の27.5%に比べると低くなっていました。理由は、主に部活動に使っている、ということ(実際、部活動が盛んな学校でした)。問い合わせをしてきた区民の方が空いている校庭を目にした日は、たまたま部活動が中止になったとか、早めに終わったとか、だったのかもしれません。(それが複数あれば、使っていないのでは?と思ってしまってもしかたがないでしょう) 今、世田谷各地で、民間会社が持っていた福利厚生施設(体育館やグランド等)が不況のあおりで閉鎖され、どのスポーツも施設が足りなくて、区民は場所を探して、子どもも大人も苦労している、「スポーツ難民」が出ている、というのが区内の現状です。スポーツは仲間を作り、生涯楽しめるものですし、子どもにとってはたくましい身体を育てるため、大人にとっては介護予防のため、という点でも大変意味のあるものだと思います。私自身、体育大学の出身ですから、その意義は十分過ぎるほど理解できます。 とはいえ、こうした厳しい状況の中、今後、どのように区内でスポーツ振興を進めていけばよいのか?大変難しい、重要な課題ですね。。施設の有効活用をさらに進め、例えば、学校施設についても、今回のような「空いているではないか?」というような誤解を生まないように、十分に学校との調整を図るよう、要請したいと思います。
平成15年度の学校施設開放の実績(けやきネット管理端末から) (全校平均の開放率) 校庭 体育館 会議室 格技室
庭球場 ※各学校についての個別の開放率については、私にメールでお問い合わせ下さい(トップページへ) 5月6日(木) 「赤い月」を見て戦争を考える・・・ 昨日、今日と、連続2夜で、ドラマ「赤い月」を見ました。(ご覧になった方、たくさんいらっしゃることと思います) だからと言って、単に「戦争反対」「日の丸・君が代反対」「護憲」と叫ぶだけでは「平和教育」にはならないでしょう。もっともっと高度な知恵を結集して、本当に世界平和が実現できる国民を育てることができる新たな教育を考えなければならない時期に来ているのではないでしょうか。 私自身は、子ども時代、満州で終戦をむかえた祖父と同居していましたので、戦争体験の話を直接聞いて育ちました。祖母からは東京大空襲のこと、父からは学徒動員の話、母からは学童疎開のつらかった話、などを聞いています。だから、今、こうして、想像の範囲であっても「戦争は恐ろしい」「絶対に避けるべきだ」と思うのでしょう。体験者がどんどん亡くなっていく中で、今の子どもたちはどうやって戦争の悲惨さを学び、平和を愛する心を育めばいいのでしょうか?教育界はそういう検討会なりプロジェクトなりを立ち上げるべきではないか、と思います。世田谷区の教育ビジョンにもそういう視点がほしいと考えています。それには何から勉強したらいいのか?皆さんのご意見を伺いたいです。 日本は、平和憲法のよいところをいかして、世界の中で、武力によらないリーダーとなるべく期待されているはず、その役割を担っているはず、だと私は思います。武力行使をしなくても自国が守れる「不思議の国、日本」にできるよう、政治の力を生かす時でもあるでしょう。
5月5日(水・祝) 「こどもの日」に考えたこと・・・少子化の原因は? 今日は「子どもの日」。我が家の息子は中学2年生なので、もう以前のようにケーキを用意して子どもの日を祝う、という感じではありませんが、一応、夕食は彼の好きな手巻き寿司を作りました。 子ども、といえば、今、日本では「少子化」が社会問題となっています。今日の朝日新聞の記事によると、「子どもの割合13%、30年連続で低下」だそうです。主要7カ国では、アメリカ21.0%、フランス、イギリス、カナダが18%台、ドイツ15.0%、イタリア14.3%、で、日本はもっとも低くなっています。 この「少子化」の進展は、“女性たちの静かな抵抗の表れ”、だと私は思います。フツウ、よほど何か特別な事情がなければ、誰だって子どもを持ちたい、と思うのが自然です。“抵抗”というと、反発されるかもしれませんが、多くの女性たちが、「今の日本の社会は子どもを産み育てにくい社会だと感じている」ことの表れ、でしょう。 今の日本の社会は、「はたして子どもを生んで大丈夫だろうか?」と思わせる要素があまりにも多すぎます。それを無視して、「オンナたちがわがままになって子どもを育てるより自分のことがしたいから生まなくなった」・・・なんていう一部の人たちの認識には、悲しいものを感じます。(今の女性たちがおかれている社会の現実を知らないのだなぁ・・・。生みたいけれど安心して生めない、という人が多いのですよ) 不安要素のまず第一に挙げられるのが、「仕事と子育ての両立ができるかどうか」、ということです。女性が子どもを持っても働きやすい環境を整えること(保育所の拡充、就労における育児時間の確保、男性の育児休暇取得の促進、等々)が急務です。「仕事と子育ての両立など考えずに、オンナは家庭で子育てに専念すべき!母性が第一!」などと言っている人たち・・・が、もし、仮にいたとしたら・・・は、時代の流れが読み取れず、この少子化問題を解決できないでしょう。少なくとも、政府や国会の中にはこういう考えの方はいてほしくないですね。男女が共に子育てに関われる社会にしてこそ、子どもにもいい影響を与えられ、楽しい子育てができる、というものです。 また、子どもたちの将来に不安を抱く人が少なくない、というのも事実です。イラク戦争、その他様々な紛争、国際的なテロの続発、資源の枯渇、環境破壊、国の経済の破綻?・・・等々を考えると、子どもを持つこと躊躇してしまう、というのです。 少子化問題を語るなら、これらのことにまず注目し解決策を講じること、だと思います。「オトコはオトコらしく、オンナはオンナらしく、オトコは仕事、オンナは家庭」なんてそれだけを強調していると(今日の産経新聞に「男の子は男らしく育もう」という、ジェンダー・フリーへのバッシングのような記事がありましたが、子どもの育て方とジェンダー・フリーをゆがんでとらえたものとを結びつけて考えるのは全くおかしな話、だと感じました。あのような感覚でいると)、ますます“女性たちの静かな抵抗”は進んでいくでしょう。そうではなくて、根本的な問題解決を図り、仕事を持つ人も持たない人も、誰もが安心して子どもを生み育てられる、母親だけでなく父親も一緒に子育てができる社会にしていきたいですね。それには、まずは、「生む性」である女性たちの声がきちんと受け止められるような政治と政策が必要です。今はまだまだ、だと思います。私は、多くの男性議員にも理解してもらえるよう、その役割を担っていきたい、と考えています。
5月4日(火・祝) わかりにくい区役所の説明(一般市民の受け取る感覚との乖離) 今日は、午後、ある陳情の件で、区民の方々に会ってお話ししました。 今回、つくづく感じたことですが、役所の方は、「(もうほぼコンクリートされてしまっている・・固まってしまっている・・計画でも)最終決定がなされているわけではない(例えば、後は財政を通すだけ、なのですが、まだ通してはいないから、という)段階」だとすると、、「非常に厳しいです」「ほとんど無理ではないかと思います」という言い方はしますが、「もう決まっています」「今から変更の可能性はゼロです」とは言いません。すると、「何とかしたい!」「何とかなるかも!」と、必死の想いで訴えている区民の方々にとっては、その言葉は「決定していないというならたとえ1%でも、まだ可能性はあるのではないか?!望みがあるはず!」・・・・と、さらに頑張ってしまう、ということになるのです。 もし、その可能性が残されているなら、「もっと署名を集めて下さい」とか、「○○に直接話をしに行きましょう」とか、こちらとしてもアドバイスのしようがあります。でも、「無理」とわかっていては、気をもたせて徒労に終わってしまうようなことを、あえてあおることはできません。(中には、“運動”ということで、無駄でも無理でもとにかくやるのだ!目的は“結果を出すこと、実をとること”ではなく、“運動すること”、で、そういう活動を、区民を巻き込んで、したりさせたりしている組織もあるようですが) 役所の側から言わせると、「あれだけ無理だということを説明しているのに、どうしてわかってくれないんでしょうか?」、となるのです。役所の人間ができる説明としては、そういう言い方になってしまうのも仕方ないのだろう、と、(私は行政の手続き論がわかっているので)理解できますが、一般市民がそれを聞いた時の感覚とは乖離がある(誤解が生じることもある)だろうなぁ、と感じました。その乖離を埋める仕事(翻訳?)が、私たち議員の仕事の一部なのかも、と。 そう考えると、これまでにもそういうことが何回もありました。ほんのちょっとした説明の仕方(がうまくないこと)、言葉不足、などで、「行政はわかっていない!」「区役所の人間は不親切!」という苦情になって、私たち議員のところに訴えてくる、というパターンです。しかし、「行政の手続き論」からすると、これは永遠に乖離したまま、となってしまうのだろうか?・・・・と、頭を悩ませた一日でした。
5月3日(月・祝) 世田谷清掃工場建て替えについては、議会でも様々質疑してきたことですが、新技術である「ガス化溶融炉」の導入が決定され、その問題点、課題等について詳細に勉強している市民団体「せたがや ごみをへらす会」が、今月13日(木)に、「世田谷清掃工場の解体、そして建替えとガス化溶融炉の実態」という学習会を開催する、ということです。 今後の世田谷区の環境問題に影響を及ぼすかもしれない、大切な内容となっています。「お知らせ」のページに詳細を載せました。お時間のある方はぜひ、ご参加下さい。
5月2日(日) 女子校か?男女共学か? ゴールデンウィークはいかがお過ごしですか? “優秀な女性たちって、本当にかっこいいなぁ、気持ちがいいなぁ”と感じる仲間たちです。仕事のこと、家庭のこと、社会のこと、等々、頭の回転の速いメンバーたちの話は色々なジャンルに飛びますが、みんなOK!お酒も強いし、“人生、頑張っているし楽しんでいます!”というメッセージがそれぞれから伝わってきて、とても元気が出るひとときでした。(本当に、かっこいい女性はお酒が強いんですよね、飲めないのは私だけ、です) 私が1期目に選挙に出た時(5年前)は、主婦としての生活の中でボランティア活動をしていたメンバーがほとんどでしたが、今は、彼女たちのほとんどがフルタイムかそれに近い仕事をもって、社会に出ています。みんな生き活きとしています。女性たちが元気だと社会が活性化する!と、改めて確信しました。 話は今日のタイトルである「女子校か?男女共学か?」にうつりますが、その「食事会」で話題になったのが、これです。昨日は8人集まったのですが、全員が男女共学校出身で、女子校出身者が一人もいなかった、ということが判明。“この年代(全員40代)で、これだけの人数が集まって、一人も女子校出身がいないなんて珍しい!だから、話していて気が合うんだー!”と、ある一人が言ったのです。“女子校の人って、何か違うのよね”、“そうそう、何かねー”と始まり、ほぼ全員が意気投合。私はそのようには意識してはいなかったので、“どうして?”と素朴に質問しました。すると・・・“オトコの前とオンナの前とで態度を変える!”と、合唱のようにして答えが返ってきました。(女子校出身の方、ごめんなさい!いくらでも反論、ご意見、承ります!) 正確に言うと、私の場合、中大杉並高校は、当時は「男女別学」で、校舎は一緒だけれど、授業(クラス)は男女別。委員会、行事、部活動などは男女一緒、という学校でした。でも、時代の流れか、今は、中大杉並だけでなく、別学だった高校や、女子校、男子校、だったところが、「男女共学」にどんどん変わっています。そして、そうすることで人気も高まり、偏差値も上がる、という傾向にあります。やはり、この世の中は男女両方あって成り立っているのですから、一緒に学び、一緒に過ごせた方が自然に理解もできるし、それが時代の要請となっているのかな、という気がします。男女がフツウに関わる機会がなければ、どういう態度で接していいかわからず不自然になってしまう(態度を変える!といわれる所以か・・・?もちろん、一部の人、だと思いますが・・・)ことが、もしあったとしても無理ないですよね。 今、社会の一部で、「ジェンダー・フリー」「男女平等」「男女共同参画」に対する誤解や偏見が強まっていて、また、「ジェンダー・フリー」という言葉に対するアレルギーからか、思わぬ揚げ足取りをされ、バッシングが激しくなっていると感じますが、そういうの、やめませんか?男女がお互い理解しあって、より生きやすい社会をつくりませんか?と私は言いたいですねー。「男女の性差はない」というのが「ジェンダー・フリー」だなんて、誰も言っていませんよー。男女の特性、生理的な違い(性差)はもちろんあります。それをなくせ、と言っているのが「ジェンダー・フリー」の思想ではない、です。あくまでも、社会的につくられた性別役割分業の固定観念と、それからくる社会的な差別(就職の場面などでは顕著です)をなくしましょう、と言っているだけなのです。 このことについては、まだまだこだわりがあるのでまた改めて、と思いますが、どうすれば「アレルギー反応(拒絶反応)」を起こしている男性たち(女性の中にもいますけれど)に理解してもらえるかなぁ・・・・?と、日々考えています。皆さんの中で何かいいアイディアのある方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えて下さい!
|